- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県岡崎市
- 広報紙名 : 市政だより おかざき No.1435 2025年4月号
■若い力が岡崎を守る!現役大学生の消防団員
堀 奨弥(ほり しょうや)さん
中山 実咲(なかやま みさき)さん
柴田 千鶴(しばた ちづる)さん
安達 智大(あだち ともひろ)さん
「子どもの頃、地元のお祭りでおみこしを担ぐ私たちの後ろをついて安全に進めるように見守ってくれていたのが消防団員の方々でした」と幼少期の思い出を話すのは今年2月、男川消防団に入団した柴田千鶴さんです。柴田さんは教員を目指す大学3年生。授業で、クラスメイトが行った消防団の地域貢献に関する発表に感銘を受け、「お世話になっている地元の役に立ちたい」と入団を決めました。「これまでにいただいた優しさを消防団員としても教員としても地元に還元したい」と話します。
そんな柴田さんと幼馴染の中山実咲さんもアットホームで優しい空気が流れる地元が大好きな大学生です。学生のうちにボランティア活動に参加したいと思っていた矢先に柴田さんから誘われ、入団を決意。「消防団に挑戦したことはすでに自分の勇気に変わっています。この経験値をバネにしてどんなことにも挑戦したい」と持ち前のパワフルさに磨きがかかります。
堀奨弥さんは小さい頃からの夢である消防士になるために奮闘する大学生です。大学に通いながら消防団員として消防職に関わっていた先輩の姿を見て消防団員になると決めていた堀さん。市外の大学に通う中、いざという時に火事現場にかけつけることができるのか心配でしたが「自分にもできる」と思えたのは消防団の出動要請の見直しがあったからだといいます。これまでは119番通報があればどんな火事でも消防団に出動要請がかかりましたが、今年からはまず消防本部が現場へ行き、消防団の手が必要だと判断した場合のみ出動要請がかかる体制に変わりました。堀さんは「体制の変更は市外の大学に通いながら活動に参加するうえで心強い支えになりました。消防団での経験を積み、卒業までに救急救命士の資格取得を目指します。誰かの役に立つ人間になりたいです」と力強く夢を語ります。
同じく安達智大さんも消防士を目指す大学生です。「活動するうえでの安心材料は何よりも消防団のチーム力」だと話し、「自分がかけつけられなくても、ほかの誰かがカバーしてくれるし、自分もそうありたい」と頼もしい姿を見せます。
4人は消防団員として岡崎のまちに貢献しながら、それぞれの夢に向かって邁進(まいしん)中です。社会に出た後もそれぞれの舞台で力を発揮し、岡崎を支える心強い味方になってくれるでしょう。