文化 歴史散歩 293

■棺(ひつぎ)に使われた土器(当館蔵)
一ツ木町の芋川遺跡で出土した縄文時代晩期末(約2500年前)の壺形土器です。高さは約75cmあり、体部の表面には貝殻でこすってつけた文様が見られます。口の部分には、指先を連続して押しつけた縄のような文様のある粘土紐が付いています。元々は貯蔵用の土器でしたが、亡くなった胎児や乳幼児を埋葬するための棺として使用されたものと考えられています。

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