しごと こんにちは、市長です Vol.5

市内企業を訪問し、社長と対談

現場には、企業ごとに異なる個性や強み、そして時代に応える工夫が詰まっています。今回の企業訪問では、最新技術やDXの導入、多様な人材が活躍できる環境づくりなど、各企業の魅力を改めて感じました。ものづくりからサービスまで、皆さまの日常を支える力をぜひご覧ください。

■地元の魅力が集結する人気スポット
株式会社げんきの郷
創業:2000年
所在地:吉田町
新鮮な農畜産物・魚介・花卉(かき)・加工品などがズラリ。家族で楽しめ、年間190万人が訪れる、にぎわいあふれる地域の拠点。

「昨年7月のリニューアルで、魅力度もお客さまの利便性も大きく高まり、連日にぎわいを見せています」と語るのは、代表取締役の新美善民さん。年間約190万人が訪れる、東海エリア有数の人気施設です。売り場面積は、JA系産直施設でナンバーワン。多彩な地元の産物が楽しめ、併設のカフェでは、新鮮な野菜や果物をふんだんに使用したスイーツやランチが大好評。
農業体験や地元農産物を活用した着地型観光にも注力。「知多どれ」ブランドの巨峰バウムクーヘンは、市の土産物推奨品にも選ばれるなど、今後の展開にも期待が高まる施設です。

○OKAMURA note
地元の魅力が詰まった、地域経済と観光をつなぐ重要な拠点。にぎわいの中心として、今後も大いに期待しています。

■暮らしの中で、日常を支えるこの技術
株式会社東海塗装工業所
創業:1980年
所在地:横根町
排煙窓や電車・ランドセルなど暮らしに溶け込む製品の、部品加工で高い全国シェアを誇る。

金属製品の塗装を主力に、板金加工や機械加工まで一貫対応体制を整える同社。全国シェア7割を誇る排煙窓ハンドルの塗装、ランドセルの金具や大手薬局の棚、電車の座席部品など、生活に身近な製品の加工を多数手掛けています。積極的なMandAで新たな販路も開拓しています。
技術の幅を生かし、住宅設備分野にも進出。代表取締役の水野正士さんは「階段やキッチン棚などデザイン性の高い独自製品を開発し、来年には商品展示場も完成します」と語ります。
積極的な経営と従業員の定着率の高さが、企業の安定成長を支えています。

○OKAMURA note
先を見据えて事業の幅を広げる経営手腕に感心しました。外国人スタッフも定着し、人を大切にする姿勢が印象的です。

■世界のロボットを支える、精密歯車工場
菊田鉄工株式会社
創業:1952年
所在地:半月町
スタイリッシュな工場で、産業用ロボットや自動車の、高精度な歯車を製造。

産業用ロボットや自動車のトランスミッションに欠かせない精密歯車を製造する同社。ここで生産された歯車は、国内の大手企業で製造されるロボットにも組み込まれています。
工場は国道155号沿いのスタイリッシュな建物で、外観の美しさと清潔な作業環境も自慢の一つ。代表取締役社長の菊田崇さんは「300台のロボットやAIを導入し、自動化も進めている。将来的にはEV関連も手掛けていきたい」と意欲を示します。
社員寮の建設や地元の花火大会への協力など、人材定着・地域貢献にも積極的に取り組んでいる企業です。

○OKAMURA note
生産現場のDX・自動化や美しく整った工場は、人材定着や多様な人材の活躍に大きくつながっていると感じました。

■パンとごはんで届ける笑顔の給食
フレンズパン協業組合
創業:1975年
所在地:横根町
県学校給食会からの委託を受け、学校給食用のパン・米飯製造に特化した協業組合。

知多半島を中心に、県内18市町の小中学校に給食用のパンと米飯を製造する協業組合。原料となる米や小麦は、主に県内産を使用。衛生・品質チェックを徹底し、こどもたちに安心で安全な給食を提供しています。
市内産の有機米を取り入れるなど、地域の要望にも柔軟に対応しています。職場には女性も多く「学校の夏休み期間は時短勤務や休暇を取るなど、こどもと同じリズムで働けるので、子育て世代が多く活躍しています」と代表理事の光田充さんは話します。
こどもたちの給食のために、毎日12万食を供給する、地域の頼れる存在です。

○OKAMURA note
毎日当たり前のように届く給食の裏に隠れた企業努力。こどもたちの健康を本気で支える「食の現場力」を感じました。

■設計で、世界を”テクノ”する
デンソーテクノ株式会社
創業:1984年
所在地:中央町
設計の技術(テクノロジー)で世界に感動と驚きを届ける、設計のプロフェッショナル集団。

約3000人の技術者を擁する、デンソーグループの開発設計の専門企業。全国でも有数の規模を誇り、最先端のものづくりを支える重要な存在です。今年から自社のテレビCMを制作・放送。代表取締役社長の大沢敬一さんは「企業の魅力を積極的に発信し、知名度向上だけでなく、社員やその家族の反響も大きく、従業員満足度の向上にもつながっている」と話します。小学生向け見学会の開催や祭りへの出店など、地域交流も大切にしています。
フレックス制度や在宅勤務、健康経営の推進など、働きやすい職場環境づくりにも力を入れていました。

○OKAMURA note
卓越した技術集団の本社が市内にあることに誇りを感じます。柔軟な働き方や魅力発信など、未来の企業像を体現しています。

■AFTER TALK
今回の訪問では、企業の技術革新や戦略的な経営に加え、新たな挑戦にも触れることができました。どの企業も、変化を前向きに捉えて進化する姿勢がとても印象的でした。
共通して感じたのは「人を大切にする姿勢」です。若手や子育て世代、外国人や障がい者など、あらゆる人が安心して働ける環境づくりに真剣に取り組む姿に、地域全体の温かさを感じました。
こうした企業の努力が、大府の未来を支える大きな力になると確信しています。

○市ウェブサイト「こんにちは、市長です」
訪問の様子や対談の内容を市ウェブサイトで紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

問合せ:
企画広報戦略課【電話】45-6214
商工業ウェルネスバレー推進課【電話】45-6227