くらし 特集 岩倉市の決算をみてみよう~令和6年度決算をお知らせします~(3)

■基金(貯金)残高の推移 増加しました
令和6年度末 基金残高 33億193万円(市民一人当たり6万9,223円)

令和6年度は、複数ある基金の残高の総額が増加しました。主なものとして、財政調整基金では、五条川小学校区統合保育園整備事業などに充てるため1億9,000万円を取り崩しましたが、年度末の収支状況などから約3億円を積み立てたことにより増加しました。今後も、緊急時などに備え、計画的に運用していくことが重要となります。

▽用語解説
・財政調整基金…各年度間における財政調整のための基金
・減債基金…市債の償還に充てるための基金
・その他特定目的基金…公共施設整備基金やふるさとづくり基金、さくら基金など特定の目的に充てるための基金

Q:どうして貯金(ちょきん)が必要(ひつよう)なの?
A:貯金(ちょきん)が少(すく)ないと災害(さいがい)など急(きゅう)な出費(しゅっぴ)に対応(たいおう)できなくなったり、将来支出(しょうらいししゅつ)への不安(ふあん)が生(しょう)じたりするため、計画的(けいかくてき)に積(つ)み立(た)てておくことが必要(ひつよう)になります。岩倉市(いわくらし)は、昭和(しょうわ)40年代(ねんだい)から50年代(ねんだい)にかけて建設(けんせつ)した学校(がっこう)や保育園(ほいくえん)などの公共施設(こうきょうしせつ)が多(おお)く老朽化(ろうきゅうか)が進(すす)んでいます。そのため改修(かいしゅう)や更新(こうしん)に多(おお)くのお金(かね)が必要(ひつよう)になります。

■健全化判断比率 健全な状況を維持しています
地方公共団体の財政運営の健全度を示す指標として、以下の5つの指標を公表することが法律で定められています。どの指標も数値が低いほど健全度が高い(良好)とされており、各比率が基準を超えた場合は、財政健全化計画や財政再生計画を策定し、健全化に取り組まなければいけません。
実質赤字比率、連結実質赤字比率、資金不足比率は、これまでと同様にいずれの会計においても赤字が生じませんでした。
実質公債費比率(借金返済額/年収)や将来負担比率(借金総額/年収)は、若干数値は上昇しましたが、健全な状況が保たれています。

▽令和6年度健全化判断比率

市ホームページでは、例年予算や決算、新規・主要事業の詳細などのほかに、市の資産がどのくらいあるのか、行政サービスにどのくらいのコストがかかっているのかなどを示す固定資産台帳や財務書類を掲載しています。

問合先:企画財政課財政グループ
【電話】38-5805