くらし 今月のHOT NEWS 災害への備え、万全ですか?自助と共助で身近な人を守ろう

ヘルメット


食料
常備薬
ミルク
携帯充電器
懐中電灯
ポータブルラジオ
乾電池
お金
通帳・印鑑
簡易トイレ
マスク
携帯スリッパ
ビニール袋
ウェットティッシュ
除菌シート
歯磨きセット
軍手
ラップ
使い捨て食器
生理用品
カイロ
救急用品
ガムテープ
ロープ
カッター・ハサミ

災害への備えは、「自助」「共助」「公助」の3つの考え方に分けられます。
そのうち皆さん自身でできるのは、自分や家族を自ら守る「自助」と、地域の人たちが協力して助け合う「共助」で、これらは命を守ることに直結します。災害への備え、万全ですか?

■家族で防災会議を開き、日頃から「自助」の意識を持つ
災害への備えの考え方の一つ「自助」とは、まずは自分自身の安全を守ることです。そして、同じ地域に住む人が「自分たちの地域は自分たちで守る」という意識を持ち、協力して助け合うことが「共助」です。もう一つの「公助」は、町や県、消防、警察、自衛隊などの公的機関による救助や援助ですが、対応が行き渡るまでに時間がかかる場合もあります。日頃から、まずは一人一人が「自分の身は自分で守る」という意識で行動しましょう。町では、広報紙やホームページで、自助に役立つ情報を発信しており、役場3階の防災安全課窓口と町政資料コーナーでは、防災マップを配布しています。
災害時に家族全員が同じ場所にいるとは限らないため、日頃から家庭で次のことを確認しておきましょう。
(1)災害時の連絡方法や避難先
(2)緊急時の家族の役割分担
(3)家具の配置や転倒、落下防止策
(4)ガラスの飛散防止策
(5)簡易トイレをはじめトイレの備蓄
(6)3日〜1週間分の備蓄(ローリングストック)
特に地震や台風などの自然災害では、最新の正しい情報が必要となります。スマートフォンや携帯電話に届く緊急速報メールのほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどを活用しましょう。
また大地震では、電気や水道、都市ガスなどの供給が途絶えたり、食料品の入手が困難になったりする場合もあります。最低でも3日間分の備えをしておきましょう。

■必要とされる一般的な備え
・飲料水(1人1日3リットルを目安に)
・非常食
主食…アルファ米、レトルトタイプやフリーズドライタイプなど調理済みのごはん
副食…缶詰、びん詰、レトルト食品、フリーズドライタイプの食品など
※乳幼児や子どもがいる家庭では粉ミルクや離乳食、おやつの用意を。
※家族に持病などで特別な食事が必要な人がいる場合は「治療食」も準備を。
・生活用品 携帯トイレ、フォーク、スプーン、ナイフ、缶切り、卓上コンロ、予備ボンベ、ローソク、マッチ、タオル、ウェットティッシュ、ティッシュ、おむつ、生理用品など
・衣類 着替え類、下着類
・貴重品 現金と10円玉(公衆電話用)、印鑑、通帳、有価証券類、保険証、マイナンバーカード
・救急セット 消毒液、脱脂綿、傷薬、絆創膏、湿布薬、目薬、常備薬など
・その他 ヘルメット、軍手または手袋、携帯ラジオ

■こんなグッズもあります!
・安否確認タオル
市販の黄色い「安否確認タオル」を活用すると、ご近所に「うちは大丈夫」を知らせる合図になり、室内の安否確認のスピードが上がります。
郵便受けに挟む、門扉にかける
・長期保存食セット

■「共助」に取り組む自主防災組織
東郷町北山台防災委員会
委員長 石川健治さん
給食給水Gリーダー 渡邉美智さん

私たちは北山台自治会の元で活動する、自主防災組織のグループです。大規模災害発生時の行動マニュアルを作成し、住民の皆さんへ、災害時にどう行動してほしいかをお伝えしています。現在は32人が在籍。中には「子どもを守る知識を増やすため、自分も参加したい」と、申し出てくれる保護者もいます。防災イベントでは、備蓄食品の調理や試食を行い、子どもたちに好評でした。また、登録した世帯主の名簿や会員証を作り、いざという時に安否確認ができるようにしています。親子で離れ離れに避難した場合も、共用のパソコンに子どもの会員証のナンバーを入力すると、今どこの避難所にいるかわかる仕組みです。他にも安否確認タオルの配布や、委員が試食したおいしい備蓄食品セットを考案し、購入された人に直接お届けして、つながりを育む取り組みも喜ばれています。地域防災を通して、コミュニティの輪が広がっています。

■いざという時に!傷病者を自分たちで搬送する方法
災害時に、けがや病気などで歩けない要救助者を、身の回りのものを使って安全な場所まで搬送する方法を、尾三消防本部東郷消防署の皆さんに聞きました。

こちらの皆さんに聞きました!
尾三消防本部東郷消防署
柘植涼太郎さん、横田拓也さん、是澤賢さん

▽1人法・引きずり法
靴などで足を保護した要救助者の背後に周り、後ろの脇から腕を通して前腕をつかみ、足を引きずる。

▽1人法・背負い法
要救助者を背負い、膝の後ろから自分の腕を通して、前で要救助者の腕をつかんで落下を防止する。

▽2人法・前後法
後方の人は1人法の引きずり法と同じ持ち方。要救助者の足を落下防止のため交差させ、前方の人が足を持つ。

▽2人法・左右法
2人の片方の手はお互いの前腕または手首を持ち、もう片方の手は要救助者の背中に回して、座った状態から持ち上げ
る。

▽毛布を使った搬送法・引きずり法
毛布やタオルケットに要救助者を寝かせ、足と体を包む。頭の部分を巻いて丸めると枕になるので、そこを取っ手にして後方へ引きずる。

▽毛布を使った搬送法・担架法
毛布やタオルケットに要救助者を寝かせ、両端を体に密着するまで丸める。その部分を持って4人で足側から運ぶ。

▽椅子を使った搬送法・左右法
要救助者を椅子に座らせる。2人の片方の手は背もたれの裏で腕を交差させて背もたれを持ち、もう片方の手は椅子の足を持って、持ち上げて運ぶ。

問い合わせ:防災安全課
【電話】0561-56-0719