くらし 今月のHOT NEWS 災害への備え、万全ですか?自助と共助で身近な人を守ろう
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- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県東郷町
- 広報紙名 : 広報とうごう 2025年11月号
ヘルメット
笛
水
食料
常備薬
ミルク
携帯充電器
懐中電灯
ポータブルラジオ
乾電池
お金
通帳・印鑑
簡易トイレ
マスク
携帯スリッパ
ビニール袋
ウェットティッシュ
除菌シート
歯磨きセット
軍手
ラップ
使い捨て食器
生理用品
カイロ
救急用品
ガムテープ
ロープ
カッター・ハサミ
災害への備えは、「自助」「共助」「公助」の3つの考え方に分けられます。
そのうち皆さん自身でできるのは、自分や家族を自ら守る「自助」と、地域の人たちが協力して助け合う「共助」で、これらは命を守ることに直結します。災害への備え、万全ですか?
■家族で防災会議を開き、日頃から「自助」の意識を持つ
災害への備えの考え方の一つ「自助」とは、まずは自分自身の安全を守ることです。そして、同じ地域に住む人が「自分たちの地域は自分たちで守る」という意識を持ち、協力して助け合うことが「共助」です。もう一つの「公助」は、町や県、消防、警察、自衛隊などの公的機関による救助や援助ですが、対応が行き渡るまでに時間がかかる場合もあります。日頃から、まずは一人一人が「自分の身は自分で守る」という意識で行動しましょう。町では、広報紙やホームページで、自助に役立つ情報を発信しており、役場3階の防災安全課窓口と町政資料コーナーでは、防災マップを配布しています。
災害時に家族全員が同じ場所にいるとは限らないため、日頃から家庭で次のことを確認しておきましょう。
(1)災害時の連絡方法や避難先
(2)緊急時の家族の役割分担
(3)家具の配置や転倒、落下防止策
(4)ガラスの飛散防止策
(5)簡易トイレをはじめトイレの備蓄
(6)3日〜1週間分の備蓄(ローリングストック)
特に地震や台風などの自然災害では、最新の正しい情報が必要となります。スマートフォンや携帯電話に届く緊急速報メールのほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどを活用しましょう。
また大地震では、電気や水道、都市ガスなどの供給が途絶えたり、食料品の入手が困難になったりする場合もあります。最低でも3日間分の備えをしておきましょう。
■必要とされる一般的な備え
・飲料水(1人1日3リットルを目安に)
・非常食
主食…アルファ米、レトルトタイプやフリーズドライタイプなど調理済みのごはん
副食…缶詰、びん詰、レトルト食品、フリーズドライタイプの食品など
※乳幼児や子どもがいる家庭では粉ミルクや離乳食、おやつの用意を。
※家族に持病などで特別な食事が必要な人がいる場合は「治療食」も準備を。
・生活用品 携帯トイレ、フォーク、スプーン、ナイフ、缶切り、卓上コンロ、予備ボンベ、ローソク、マッチ、タオル、ウェットティッシュ、ティッシュ、おむつ、生理用品など
・衣類 着替え類、下着類
・貴重品 現金と10円玉(公衆電話用)、印鑑、通帳、有価証券類、保険証、マイナンバーカード
・救急セット 消毒液、脱脂綿、傷薬、絆創膏、湿布薬、目薬、常備薬など
・その他 ヘルメット、軍手または手袋、携帯ラジオ
■こんなグッズもあります!
・安否確認タオル
市販の黄色い「安否確認タオル」を活用すると、ご近所に「うちは大丈夫」を知らせる合図になり、室内の安否確認のスピードが上がります。
郵便受けに挟む、門扉にかける
・長期保存食セット
■「共助」に取り組む自主防災組織
東郷町北山台防災委員会
委員長 石川健治さん
給食給水Gリーダー 渡邉美智さん
私たちは北山台自治会の元で活動する、自主防災組織のグループです。大規模災害発生時の行動マニュアルを作成し、住民の皆さんへ、災害時にどう行動してほしいかをお伝えしています。現在は32人が在籍。中には「子どもを守る知識を増やすため、自分も参加したい」と、申し出てくれる保護者もいます。防災イベントでは、備蓄食品の調理や試食を行い、子どもたちに好評でした。また、登録した世帯主の名簿や会員証を作り、いざという時に安否確認ができるようにしています。親子で離れ離れに避難した場合も、共用のパソコンに子どもの会員証のナンバーを入力すると、今どこの避難所にいるかわかる仕組みです。他にも安否確認タオルの配布や、委員が試食したおいしい備蓄食品セットを考案し、購入された人に直接お届けして、つながりを育む取り組みも喜ばれています。地域防災を通して、コミュニティの輪が広がっています。
■いざという時に!傷病者を自分たちで搬送する方法
災害時に、けがや病気などで歩けない要救助者を、身の回りのものを使って安全な場所まで搬送する方法を、尾三消防本部東郷消防署の皆さんに聞きました。
こちらの皆さんに聞きました!
尾三消防本部東郷消防署
柘植涼太郎さん、横田拓也さん、是澤賢さん
▽1人法・引きずり法
靴などで足を保護した要救助者の背後に周り、後ろの脇から腕を通して前腕をつかみ、足を引きずる。
▽1人法・背負い法
要救助者を背負い、膝の後ろから自分の腕を通して、前で要救助者の腕をつかんで落下を防止する。
▽2人法・前後法
後方の人は1人法の引きずり法と同じ持ち方。要救助者の足を落下防止のため交差させ、前方の人が足を持つ。
▽2人法・左右法
2人の片方の手はお互いの前腕または手首を持ち、もう片方の手は要救助者の背中に回して、座った状態から持ち上げ
る。
▽毛布を使った搬送法・引きずり法
毛布やタオルケットに要救助者を寝かせ、足と体を包む。頭の部分を巻いて丸めると枕になるので、そこを取っ手にして後方へ引きずる。
▽毛布を使った搬送法・担架法
毛布やタオルケットに要救助者を寝かせ、両端を体に密着するまで丸める。その部分を持って4人で足側から運ぶ。
▽椅子を使った搬送法・左右法
要救助者を椅子に座らせる。2人の片方の手は背もたれの裏で腕を交差させて背もたれを持ち、もう片方の手は椅子の足を持って、持ち上げて運ぶ。
問い合わせ:防災安全課
【電話】0561-56-0719
