- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県東浦町
- 広報紙名 : 広報ひがしうら 令和7年12月号
■学ぶ!オープン・スクールって?
半世紀続く、緒川小学校のカタチ
ほかの学校とどんな違いが?
●オープン・スクールって?
・教室や廊下の間に壁やドアなどの仕切りがなく内部空間が開放的など、学校の建築様式が「開かれた」もの。
・教師中心でなく子ども中心で、教育が子どもに「開かれた」もの。
参考文献:高浦 勝義 オープン・スクールの系譜(1993)
東浦町立緒川小学校(以下、緒川小)のオープン・スクールの始まりは1978年。校舎建て替えの際に、海外のオープン・スクールの教育を取り入れ、壁のない広い空間を持つ校舎に生まれ変わりました。そんな緒川小の特徴的な建物や取組みを紹介します!
■オープン・スクール!学校のカタチ
1980年には1日3ブロック制、ノーチャイム制を導入し、現在まで子ども中心の学校として続いてきました。
◆1日3ブロック制
◇自分で時間を意識しよう!
ブロックとは、45分授業2つとその間の5分休憩の合計95分間のこと。午前に2つ、午後に1つの合計3ブロック制で1日を構成しています。・なぜ3ブロック制にしたの?
資料や情報をそろえてレポート作成を始めたときに終了チャイムが鳴ったり強制的に休憩に入ると、その児童の学習意欲を削ぐことになります。児童の興味・関心、追究の持続に合わせて柔軟に休憩をとれるようにしています。

◆ノーチャイム制 なんと1日を通してチャイムが鳴りません!
◇自分のペースで活動しよう!
・なぜノーチャイム制にしたの?
45分間の授業だけが学習の時間ではなく、子ども一人ひとりの活動にあわせて時間を調節することができるようになっています。活動を中断させないようにするとともに、子どもたちが時間を意識し、考えて活動できるようにする狙いがあります。
■オープン・スクール!教育のカタチ
緒川小の全ての教育活動は「週プロ」「生きる」「集団活動」「O・T」「はげみ学習」「集団学習」の6つに分類されます。これが「個別最適な学び」と「協働的な学び」が一体となった緒川小の教育です。
◆週プロ(週間プログラムによる学習)
◇教科の学習を自分で進めよう!
算数や国語などの教科学習で、子ども自身が学習計画を立てて進めます。苦手教科を先に終わらせ、得意教科に残りの時間を全部使うなど、それぞれ自由な計画で学びが進んでいきます。
ねらいは?…自分で立てた計画に沿って学びを進めるので、教科学習だけでなく「学び方を学ぶ」ことができます。
◆総合学習「生きる」
◇自分以外にも目を向けよう!
「生活科」と「総合的な学習の時間」をあわせた実生活に根ざした総合学習。自然、人、社会の3つを6年間を通して学びます。
例えば…5年生では、校庭の田んぼで米作りを行います。地域の方に教わりながら、田起こし、田植え、稲刈りや稲こきなどを行い、「自然」や「人」を学びます。
◆集団活動
◇学校のことは児童で決める!
学校は「おがわっ子独立国(独立国活動)」として児童が治めます。主な組織として、首脳部(大統領、副大統領、自治・行事などの担当大臣)と自治(放送、図書、給食など)があり、学校生活の課題解決に向けて子ども主体で学校全体を動かします。
例えば…「SDGs環境省の自治」は、全校児童で集めたペットボトルキャップを活用するために色別に分けます。
◆O・T(オープン・タイム)
◇好きなことを追究しよう!個性化を最も意識した活動!
自分の好きなテーマで具体的な目標、学習計画を作成して行う探究活動。1年を通して月に2~3回程度活動します。計画の修正はいつでも可能。最後はみんなの前で成果物を発表する子もいます。
例えば…「ラジコンを速く走らせる」「友だちにあげるしおりを作る」など
◆はげみ学習
◇いつでもどこでも自分のペースで学習できる!習熟度別グループを活用した一斉授業
「文字」「数」など基礎的な内容を、校内に設置されたプリント教材で各自学習します。学年を超え、在学中の6年間をかけて、各自のペースで進めます。
ねらいは?…分野や単元に順番が決まっていないため、興味・関心や進め方の個人差に自在に対応できます。
◆集団学習
◇習熟度別グループを活用した一斉授業
先生の授業による一般的な学習。算数など習熟度に差ができやすい内容は、習熟度別グループに分かれ、グループごとに指導します。
ねらいは?…グループ別に学ぶことで、基礎的な内容の完全習得を図ります。
●ラーニング・センター…学年ごとに設置される広々とした空間で図書コーナーをあわせ持つ
●情報センター
●ホール…自治活動や発表、一人で学ぶなど活用方法はさまざま!
●校庭には田んぼも!
放課の時間、子どもたちはラーニング・センターで運動したりホールで集まったり、過ごし方の選択肢がとても多いです。校内のいたる所に学びの機会が広がっており、まさに「校地全体が学びの場」となっています。
