健康 〔その他〕役場保健師 健康戦隊守るンジャー Vol.87

■こころの健康と睡眠

▼こころの健康と向き合う
WHO(世界保健機関)によると、「こころの健康」は、「人生のストレスに対処しながら、自らの能力を発揮し、よく学び、よく働き、コミュニティにも貢献できるような、精神的に満たされた状態」とされています。令和6年度の厚生労働白書では、こころの健康と関連すると考えられる事に、精神障害による労災請求件数の増加や自殺者数の増加があげられています。こころの健康と向き合い健やかに暮らすために、睡眠の質の向上があります。

▼睡眠時間とこころの状態の関係
睡眠時間の長さは、こころの健康を確保する上で重要な要素のひとつです。就業している方を対象とした調査では、理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離が大きくなるほど、うつ傾向・不安傾向がありました。

▼町民で睡眠不足と回答した方は約4人に1人
特定健診受診者のうち睡眠不足と回答した方は、令和4年度25・7%、令和5年度30・5%、令和6年度27・0%とほぼ4人に1人が睡眠不足の状況でした。令和6年度の全国の特定健診受診者のうち27・8%の方が睡眠不足と回答し、東栄町と同様の傾向を示していました。

▼ぐっすり眠って、すっきり起きる子どものたちの取り組み
東栄小学校・東栄中学校の学校保健員会が7月に開催されました。テーマは、「睡眠」と「メディア」についてです。ぐっすり、すっきりねむって、すっきり起きるために、(1)就寝・起床時刻を毎日同じにする(2)寝る前はメディア機器を使わないで過ごす(3)家族みんなで夜8時以降ノーメディアにチャレンジを小学生と中学生が挑戦しています。

▼睡眠と健康
睡眠は、健康増進・維持に不可欠な休養活動です。睡眠は日中の活動で生じた心身の疲労を回復し、睡眠の量(睡眠時間)と質(睡眠休養感)が十分に確保されることで、心身の健康を保ちます。

▼自殺予防週間
9月10日(水)から9月16日(火)の1週間は「自殺予防週間」です。
東栄町は、ホームページに「知らせてほしい、心のSOS―相談窓口のご案内―」を掲載しています。また、福祉課健康推進係は、ゲートキーパーの出前講座の開催に取り組んでいますのでお気軽にご相談ください。

参考:健康づくりのための睡眠ガイド2023令和6年度厚生労働白書

問合せ:東栄保健福祉センター 福祉課
【電話】76・1815