健康 〔ほっとニュース〕がんという病気について

(1)がんについて知っておきたいこと
9月1日(月)~30日(火)は「がん征圧月間」です。現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんになるといわれています。がんは、すべての人にとって身近な病気です。厚生労働省は6月、2024年の人口動態統計月報年計(概数)を公表しました。この中で、死亡数のうち、がん(悪性新生物(腫瘍))による死亡は全体の23.9%を占め1981年から連続して死因の第1位になっています。
がんの死亡率を主な部位別でみると、男性は肺がんが最も高く、女性は大腸がんが最も高いです。がんは、私たち誰でもなる可能性がある病気なのです。

(2)予防や早期発見ができる
●生活習慣の見直し
生活習慣や感染など、さまざまな要因でがんになると考えられています。現在のところ、喫煙・塩分の多い食品の過剰摂取・過度の飲酒・野菜や果物の摂取不足・運動不足・ウイルスや細菌の感染ががんの要因になるとされています。
●がん検診
がん検診は、症状がない健康な皆さんが対象であり、早期がんを見つけて、適切な治療を行うことでがんによる死亡を防げます。すでに症状がある人は、最初から病院を受診し、診療として診断のための検査を受ける必要があります。
東栄町では、国が推奨する「胃がん」「大腸がん」「肺がん」「子宮頸がん」「乳がん」の5つのがん検診助成に加え、「前立腺がん」の検診助成も実施しており、少ない自己負担で受けることができます。また住民健診の対象者の方は、同時にがん検診を受けることができます。職場で受ける機会のある方は、案内に沿ってご活用ください。

(3)がんを経験した人のお話
東栄町子育て支援センターでは、3月に女性の健康週間と合わせて、お母さんの健康について話し合いました。当日、乳がんを患った女性をお招きして、ご自身の体験談を語っていただきました。直接お話を聞いて、がん検診の大切さや自分の体を労わる大切さを感じたようです。

▼町内の方の体験談
・検診でわかりました。仕事をしながらの治療・通院は身体的・精神的にも負担がありました。抗がん剤で髪の毛が抜けることもとてもショックでした。家族にも大きな不安があったと思います。現在も外来での検査は継続しています。
《乳がん 40代 女性 会社員》

・突然の血尿で受診をしました。前立腺がんと言われたときは本当にショックでした。手術は無事終わりましたが、服薬が毎日あります。金銭的な負担は想像以上に大きいです。前立腺がん検診を受けていれば、負担も少なかったかもしれません。
《前立腺がん 60代 男性 会社員》

(4)がん患者・家族以外のすべての人へ
がん征圧を目指し、がん患者支援を目的としたチャリティイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン東三河」が2025年10月4日(土)~5日(日)に豊川市総合体育館前広場で行われます。また、本活動に取り組まれている方より、ご家族のがん闘病の体験談を絵本にした「毎日を楽しく生きるんだ」を東栄町に寄贈していただきました。ありがとうございます。
寄付していただいた絵本は、小中学校、東栄診療所、東栄町子育て支援センター等へ配置予定です。

参考資料:対がん協会報(第755号)がん研究振興財団発行がん検診(2024)

問合せ:福祉課
【電話】76‒1815