くらし 〔津市合併20年の歩み Vol.6〕次代へつなぐ確かな基盤

~経済・環境の取り組み~

津市では産業拠点として、ニューファクトリーひさい、中勢北部サイエンスシティへの企業誘致を進め、合わせて85社が進出。多様な産業が集結することで、社会情勢の変化に強い「しなやかな産業構造」の構築につなげました。
また、美杉地域での森林セラピー基地の創出や榊原温泉湯の瀬のリニューアルなど地域資源を生かした取り組みを展開。平成28年に開業した道の駅津かわげは累計来駅者719万人を達成するなど、観光誘客も拡大しました。
農林業分野では、令和元年度から農業委員やJAなど関係5者が意見交換を行う、令和版営農会議を市内12エリアで開催。令和7年には地域農業の将来像を示す地域計画を100地区で策定し、持続可能な農業の実現に向け、検討を進めています。
さらに、平成31年の森林経営管理法施行と森林環境譲与税の創設に伴い、森林管理等の意向を調査。58%の所有者の意向を把握し、境界明確化や管理集約を進め、間伐による森林整備を推進しました。
環境分野では、平成28年に全国初の埋立前洗浄システムを備えた一般廃棄物最終処分場と、資源化を高める中間処理施設であるリサイクルセンターの供用を開始し、最終処分量は平成27年度の7410tから令和6年度には1794tへと削減しました。また、地域脱炭素宣言を行い、市民・事業者等と共に脱炭素行動を実践・実行・実施していくことで、地域脱炭素社会の実現を目指しています。
モーターボート競走事業では、外向発売所の設置やスマホの普及を生かした電話投票など、発売形態の多様化により売上不振を克服。平成28年度以降、令和7年10月までに収益金から総額136億円を繰り出し、「こども基金」や「学校施設整備基金」の創設を始め、津市の施策に役立てています。
築き上げた確かな基盤に磨きをかけ、津市を次代へとつないでいきます。
※文中・年表の数字は全て令和7年3月末現在

■津市は合併20周年
平成18年1月1日、平成の大合併といわれる中でも、津市・久居市・河芸町・芸濃町・美里村・安濃町・香良洲町・一志町・白山町・美杉村の10市町村による大きな合併で、「津市」が誕生しました。令和8年1月に合併20周年を迎えることを記念し、6月号から7回にわたりカテゴリ別に20年の歩みを振り返っています。

※詳しくは本紙をご覧ください。

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