くらし 【特集】それ 、古いかも!?あなたの認知症観をアップデート(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県四日市市
- 広報紙名 : 広報よっかいち 10月上旬号NO.1678
皆さんは「認知症」に対してどのようなイメージを持っていますか。
「認知症になると今までできていたことが何もできなくなる」というイメージを持っている人は少なくないと思いますが、認知症になっても自分らしく生活をしている人はたくさんいます。
あなたの認知症に対するイメージをアップデートしてみましょう。
■認知症フレンドリーな四日市市を目指して
65歳以上の約5人に1人が認知症になるといわれ、認知症は多くの人にとって身近なものになっています。本市では、認知症があっても、なくても、誰もが暮らしやすい「認知症フレンドリーなまち」の実現に向けて、「オールよっかいち」で取り組むことを宣言しています。
◇四日市市認知症フレンドリー宣言
1.認知症に関する正しい知識や理解を深め、認知症の人や家族の想いに寄り添った行動ができる応援者を増やします。
2.認知症の人が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域の団体や企業などと連携し、みんなで見守り支え合える地域社会を目指します。
3.認知症になっても、これまで積み重ねてきた経験などを活かしながら、役割と生きがいを持って、自分らしく暮らせるまちづくりを進めます。
令和4年8月23日 四日市市長 森智広
■新しい認知症観って何?
「新しい認知症観」とは、「認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも、一人ひとりが個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間などとつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができる」という考え方のことです。
昨年、国は「認知症施策推進基本計画」を策定しました。この計画には、「認知症は誰もがなり得る」と明記されており、認知症当事者の声を尊重し、「新しい認知症観」に基づいて施策を推進していくことが示されています。
認知症を自分事と捉え、認知症当事者を含む誰もが自分らしく生き生きと暮らせるまちを、みんなでつくっていきましょう。
○古い認知症観
・他人事/なりたくない/先送り
・認知症だと何も分からない
・おかしな言動で周りが困る
・地域で暮らすのは難しい
・認知症は恥ずかしい/隠す
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○新しい認知症観
・自分事/お互いさま/向き合う/備える
・分かること、できることがたくさんある
・本人が一番困っている/本人なりの意味がある
・地域の一員として暮らし、活躍できる
・認知症でも自分は自分/自然体でオープンに