くらし 【特集】みんなで確認、四日市市のお金の使われ方(令和6年度決算報告)(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県四日市市
- 広報紙名 : 広報よっかいち 12月上旬号NO.1682
令和6年度決算が9月定例月議会で認定されました。決算は、皆さんの納めた税金をはじめとした市の収入が、「何に」、「どのように」使われたのかをまとめた、昨年度の行政活動の結果です。ぜひ自分事として、本市の1年間の活動の成果を確認してください。
※金額は端数処理のため、合計があわないことがあります
1.決算の全体像
一般会計の歳入決算額は1,447億円、歳出決算額は1,393億円でした。また、特別会計全体(桜財産区含む)の歳入決算額は921億円、歳出決算額は893億円となり、いずれの会計も実質収支※は黒字でした。
なお、公営企業会計の損益計算は、病院事業を除き、すべて黒字となりました。
※歳入決算額から歳出決算額を差し引いた額から翌年度に繰り越すべき額を除いたもの
◆一般会計
市の基本的な活動(福祉、教育、ごみ処理など)のための会計です。主に、税金で事業を行います
◆特別会計
国民健康保険や、介護保険など、特定の事業のための会計です。保険料のような特定の収入で、特定の事業を行います


◆公営企業会計
生活や地域の発展に欠かせないサービスを提供し、その料金収入による独立採算で運営します。本市では、水道事業、下水道事業、市立四日市病院事業、農業集落排水事業の4会計があります
▽水道事業
収益:72億円
費用:66億円
「6億円の黒字」
節水機器の普及などにより一戸当たりの使用水量が減少したことや受託工事収益が減収したことにより、総収益が減少した一方、収益より費用の減少が大きかったことから、6億円の黒字となりました。
主な事業として、基幹施設の耐震化、経年管の布設替え、経年施設の更新と、水源確保を図りました。
▽市立四日市病院事業
収益:240億円
費用:264億円
「24億円の赤字」
患者数や外来診療単価の減少により、減収となり、また、人件費や物価・労務費の上昇により、24億円の赤字となりました。
主な事業として、入退院支援センターの開設、医療機器の更新のほか、各種システムの導入により、業務効率化、医師の働き方改革を行いました。
▽下水道事業
収益:152億円
費用:142億円
「10億円の黒字」
処理区域内戸数は121,462戸に増加し、事業収支は10億円の黒字となりました。
主な事業として、汚水管渠(かんきょ)の整備や、ポンプ場の電気設備更新工事、処理場施設の設備工事などを実施しました。
▽農業集落排水事業
収益:4.9億円
費用:4.3億円
「0.6億円の黒字」
事業の財政状態や経営成績を明瞭にするために、特別会計から企業会計に移行しました。全11地区の農業集落排水施設の維持管理などを行っています。
2.市の財政は大丈夫?財政健全化比率
財政健全化比率は、市の財政状況が健全かどうかを示す大切な指標です。各指標は、市の借金や赤字がどれくらいあるかを示す「健康診断の数値」のようなものです。
令和6年度末の健全化判断比率(実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率)はすべて国の定める早期健全化基準未満※であり、財政の健全性を維持しました。
※自治体が財政悪化時に、健全化を図る基準。この数値を下回れば健全といえる

