くらし 【特集】みんなで確認、四日市市のお金の使われ方(令和6年度決算報告)(2)

3.何に使った?歳出内訳(一般会計)

歳出決算額は前年度に比べて47億円(3.5%)の増となり、令和2年度に次ぐ過去2番目の規模でした。
定額減税調整給付金などにより民生費が、小・中学校の保健室などの空調設備更新などにより教育費が、前年度から増となりました。
一方で、過去に発行した市債の償還が進んだことで公債費が減少するとともに、財政調整基金積立金や都市基盤・公共施設等整備基金積立金が減少するなど、総務費も減となりました。

●具体的な使い道
▽民生費(前年度比+27億円)
・定額減税調整給付金などの給付
・こどもや障害者の医療費を助成

▽土木費(前年度比+4億円)
・中央通り再編事業
・渋滞解消に向けた幹線道路の整備
・生活に身近な道路の整備(土木要望)

▽教育費(前年度比+18億円)
・小・中学校の空調設備更新
・小・中学校の大規模改修事業
・博物館の設備更新
・インクルーシブ教育※の推進

▽総務費(前年度比-5億円)
・窓口業務のデジタル化に向けた検討
・マイナンバーカード取得促進
・ふるさと納税返礼品を通じた本市の魅力PR

▽衛生費(前年度比+5億円)
・各種検診の実施
・ごみの収集、クリーンセンターの稼働・運営
・食品衛生検査所の整備

▽その他(前年度比+5億円)
・市内製造業に対する新規事業分野への展開支援
・消防出張所の整備

※障害の有無や国籍などに関わらず、すべてのこどもが同じ環境でともに学び合う教育

●令和6年度の主な取り組み事業をPick Up!!
▽中央通り再編事業(担当 市街地整備課)
33億3,031万円
中心市街地の活性化や交通機能の向上を図るため、本格化してきた国の直轄事業「バスタ四日市」の整備とも連携しながら、近鉄四日市駅からJR四日市駅にかけての中央通りの再編を進めるとともに、市民公園の再整備を進め、令和7年2月にリニューアルオープンしました。
近鉄四日市駅周辺では、円形デッキの橋桁がすべて架かり、直線デッキの工事に着手しました。また、国道1号からJR四日市駅までの区間では、南側の道路工事が完成しました。

▽運動施設整備事業(担当 スポーツ課)
12億7,892万円
四日市テニスセンター、霞ケ浦第1野球場、温水プール、三滝テニスコート、桜テニスコートなどの改修・改築工事を行い、運動施設の長寿命化や安全性・利便性の向上を図ることで、市民が安全で快適に利用できるスポーツ環境づくりに努めました。

▽消防出張所整備事業(担当 消防本部総務課)
2億7,314万円
消防活動拠点としての機能強化を図るため、本市西部地域に設置している北消防署北西出張所と南消防署西南出張所の消防庁舎の移転・整備を行いました。北西出張所は令和6年7月に、運用を開始し、西南出張所は、令和8年2月開署予定で、引き続き整備を進めています。

▽子ども医療費助成事業(担当 こども手当・医療給付課)
13億3,614万円
子育て中の家庭に対し医療費を助成することで、こどもの病気の早期発見と早期療養を促し、保護者の経済的負担の軽減を図りました。令和6年9月診療分からは、対象年齢を「15歳の年度末まで」から「18歳の年度末まで」に拡大しました。