くらし 特別対談 どうする?地域の担い手確保(2)

▽永田 まちの保健室は、もはや「ワイルドにおせっかい」なのかも。すごくパワフルで、単に相談にのってもらうところというより、すごく元気をもらえるところ。まちじゅうの「マイルドなおせっかい」を「ワイルドなおせっかい」が支えているような感じかな。

▽市長 住民主体の地域づくりが土台にあって、まちの保健室の取組がうまく機能している側面もありますよね。

▽永田 そうですね。他の自治体だと、住民から「何とかしてくれ」という要望を受ける場所になりそうですが、名張の場合は、サービスの支え手と受け手という関係に留まらない。特に、地域を見守る民生委員と、民生委員の情報を頼りにするまちの保健室が、お互いに必要とする関係性があります。地域づくり組織も巻き込んで、地域に根付いたトライアングルでやってきた。これから、その輪を広げていけるといいですよね。

▽市長 「福祉」分野に関係なく、つながっていけそうな企業や団体を巻き込んでいける仕掛けも求められているんだと思います。実際に、福祉の枠にとらわれずに地域の多様な活動に参加し、つながりを生んでいる団体もあります。いろんな人の活動が補完し合うことで、地域に多様な人材を引き込んでいくことができるのではないでしょうか。

■第5次地域福祉(活動)計画重点取組
市民一人ひとり(企業や関係団体などを含む)が、自分たちの強みを生かし、きる範囲の中で地域の活動に参加するそして、やりがいを持って楽しみながらつながれる場をつくっていきます。

◇みんなで集える場をつくり、課題を持ち寄り共に考える
▽つながる(つながれる居場所) 好循環 つなげる(つなげる人、仕組み)
・学生の取組
・次世代の力
・企業の力
・得意なことを生かす
・DXやICTの活用
・地域の取組
・福祉サービス

◇支え合いの社会を築くためには、人と人が出会う機会や場が必要。多様な人たちが出会うことで化学反応が起きていく。
◇人と人のつながりが強くて、温かいところが名張の魅力。これを強固なものとしていくことで、地域福祉の向上につなげたい。

※計画に掲載の対談記事を再編集してご紹介します。

問合せ:医療福祉総務室
【電話】63-7579