- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県名張市
- 広報紙名 : 広報なばり 令和7年6月10日号
柴吟子(しば・うたこ)さん 男女共同参画センター職員
「男女共同参画つうしん」の作成やSNSの運用など、男女共同参画センターの業務を一手に担う。得意のイラストを生かして始めた3コマ漫画「モヤモヤ委員会」は、今年4月、第8回までを総集編にまとめた。「性別に関係なくみんなが生きやすい世の中に」と日々奮闘中。
■暮らしの中で感じるモヤモヤをみんなで考えたい
親戚の集まりで「いつ結婚するんだ」と言われたり、制服のデザインが男女で明確に分かれていたり……。暮らしの中で『モヤモヤ』すること、ありませんか?男女共同参画センターが発行する「男女共同参画つうしん」には、私たちが普段感じているモヤモヤを3コマ漫画にして掲載。「私もモヤモヤしてた!」「疑問に思いながら育ってきた」など、共感の声をいただいています。
「男女共同参画つうしん」では、様々な業界で活躍している女性を「きらきらウーマン」として紹介。彼女たちの思いや魅力を伝えることで、市民の皆さんの多様な生き方を応援したいという思いで記事を書いています。ただ、誰もが自分らしく生きるには、社会的な壁が残っていると感じています。家事労働時間は依然として女性の方が長く、日本はまだまだ「女は家事、男は仕事」という無意識の思い込みが根強い。そんな思い込みに、みんなで一つ一つ気付いていきたいですね。
私の目標は、今まで見逃されてきたモヤモヤを一緒に考えられる仲間を増やしていくこと。だから3コマ漫画の「モヤモヤ委員会」には、「こうしたらいい」という結論を載せていません。今年開催する「大人のための性教育グループトーク」も、みんなで考える催しです。話し合いながら一人一人の認識をアップデートしていけば、誰もが自分らしく生きられる社会に近づいていくはずです。