- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県亀山市
- 広報紙名 : 広報かめやま 2025年12月1日号
■知ることで初めて見えてくる差別の現実~中学生人権作文コンテストから~
学校での授業、地域での標語募集など、子どもたちが「人権」を考える取り組みが全国各地で行われています。
令和6年度(第43回)全国中学生人権作文コンテストには、全国で6,450校(特別支援学校を含む)から736,513編もの応募があり、市内3校の生徒からも身近な出来事や社会問題をテーマにした多くの作品が寄せられました。
作品の多くは、中学生自身が体験を通して感じたこと、訴えたいことを等身大の言葉でつづったものです。例えば、インターネット上の偏見や差別表現について、「自分には関係ない」と思っていた世界の出来事が、知ること・考えることで、初めて“見える”ようになる様子が描かれています。人は、知らないことには目を向けることができません。しかし「知ろう」と思った瞬間から、世の中の見え方が変わり始めます。
一方で、気になる点も見られました。応募作品の中には、「氏名非公開」として掲載されるものがあります。自らの考えを表明した中学生が、名前を出すことに不安を感じる社会。それは、民主主義が本来目指す“誰もが安心して意見を言える社会”とは相反する姿です。
「知らない」という壁を越えて、互いに知り、理解し合う努力を続けることが、差別のない社会への第一歩となるのではないでしょうか。令和6年度(第43回)全国中学生人権作文コンテスト入賞作文集は、法務局の「全国中学生人権作文コンテスト」特設ページに掲載されています。子どもたちの真っすぐな言葉でつづられた作文をご覧ください。
問合先:文化課人権・ダイバーシティグループ
【電話】96-1224
