くらし 【特集】「ぷらっと」から生まれるつながり~あなたが何かに一歩踏み出せる場所~(2)


─団体設立のきっかけを教えてください
◆福島さん
地元石川県で能登半島地震が起きた際、ヘアカットなど理美容のボランティア活動に参加し、理美容の技術で被災者の心に寄り添い・支える経験をしました。亀山市でもこの技術を生かした活動をしたいと思い、団体を立ち上げようと考えました。しかし、何からはじめればいいか分からず「どうしたらいいのだろう…」と思っていたとき、(自身が経営する)美容室のお客様に「ぷらっと」を紹介してもらい相談に伺ったところ、団体の立ち上げや活動資金のアドバイスをいただき、円滑に活動を始めることができました。また、被災地の活動では、いつ土砂崩れなどに巻き込まれるか分からない不安がありましたが、ボランティア保険の加入を提案いただき、安心して活動ができています。

◆宮村
「ぷらっと」を利用されている方が福島さんに「ぷらっと」を紹介いただいたことで、人や活動がつながり、広がっていくことをうれしく感じました。

◆池尻さん
多国籍の子どもたちが通う保育所で働く中で、外国人の子どもだけでなく保護者へもサポートが必要だと感じ、外国人と日本人をつなぎ、亀山市の活性化を目的とした特定非営利活動法人を設立しようと考えました。「ぷらっと」では、法人を新規設立するための事業計画書の作成や困りごとの相談など、親身になってサポートしてくれたので、とても助かりました。また、いろいろな人と交流し、つながりの場をつくることができる「ぷらっとカフェ15」の存在もありがたいです。

◆宮村
法人立ち上げの際には、定款や事業計画書など公文書がたくさんありましたよね。「ぷらっと」の職員は普段から公文書を取り扱っているので、得意な分野を生かしたサポートができて良かったです。

─活動をする中で楽しみや、やりがいはありますか
◆福島さん
被災地で髪を切ることやマッサージをすることが支援につながるのかと、最初は疑問に思いながら活動していました。昨年10月に被災地を訪れた際、伺うのが2回目の場所だったのですが、「あなたに切ってもらいたくて、ずっと髪を伸ばしていたんですよ」という方がいらっしゃいました。その時、自分の活動が人の心の支えや役に立っていると感じることができ、やってきて良かったなと思いました。

◆宮村
先日行われた補助金の公開プレゼンテーションの際も、福島さんの活動は審査員から非常に期待されていました。今後も活動の幅が広がるよう、情報発信のサポートや関係者とのマッチングなどお手伝いさせていただければと思います。

◆池尻さん
外国の子どもに日本語の読み書きを教えるほか、外国の子どもと保護者に日本の文化やマナーを伝える活動をしています。日本と外国の文化が異なることによるすれ違いが多いため、双方に文化の違いなどを伝えることで未然に防ぐことができればと考えています。「初めて知った。教えてくれてありがとう」と言ってもらえた時が、活動していて良かったと感じる瞬間であり、やりがいにもつながっています。

◆宮村
亀山市にも多くの外国の人が生活していますよね。お互いの文化を尊重しつつ理解を深めることで、暮らしやすいまちになると思います。

─今後の活動についての展望を教えてください
◆福島さん
市内の老人ホームなどの施設や、理容室や美容室に行くことができない人を訪問して、ヘアカットやマッサージのサービスを提供していきたいと考えています。また、ボランティア活動を通して自分が見てきた被災地の状況などをお話ししたり、SNSを使って情報発信したりすることで、市民の皆さんの防災意識の向上につなげていきたいと思っています。

◆池尻さん
幼少期に参加していた地域の祭りやイベントが年々減ってきているので、他団体の人と一緒に祭りやイベントを復活させて、亀山市を活気づけたいと考えています。その中で、外国の料理を振る舞うブースや外国の文化を体験できるブースを出店して、外国の文化を知ってもらう活動をしていきたいです。文化というのは、実際に触れてみることで理解の輪が広がっていくものだと思うので、そういった機会を増やし、日本人も外国人も住みやすい多文化共生社会をつくっていきたいです。

◆宮村
どちらの団体も今後の活動がとても楽しみだと改めて感じました。「ぷらっと」が開設されたことで、市と社会福祉協議会の担当者がいつでも一緒に行動できるので、より幅広い提案ができるようになったと感じています。今後も、皆さんに寄り添った提案やサポートを心掛けていきます。