- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県亀山市
- 広報紙名 : 広報かめやま 2025年6月1日号
伊藤晴之さん(御幸町)
地元の人に長く親しまれてきた「ローゼンボルグ」。伊藤さんは、物心ついた時からパンやお菓子に触れ、たくさんの職人さんたちに囲まれて幼少期を過ごされました。
令和3年11月に駅前開発における店舗の建て替えに伴い、和菓子とバウムクーヘンの専門店「伊勢銘菓亀乃尾本舗瑞宝軒」としてリニューアル。「パン作りを辞めるのは、本当に苦中の決断でした。しかし、幼い頃からずっと大好きだったバウムクーヘンを新たな亀山の銘菓として、全国にギフトとして届けたい」との思いから、バウムクーヘン作りの試行錯誤が始まりました。
「バウムクーヘンは、お店で洋菓子の一つとして以前から作っていたこともあり、私にとっては身近なものでした。卵、砂糖、小麦粉、バターなどシンプルな材料ですが、焼き上がるととてもおいしく、昔から大好きです」と伊藤さん。いつか本格的に作ってみたいと10年程前からバウムクーヘン作りに励み、その甲斐あって、バウムクーヘンの祭典「ファイナルクーヘン総選挙2024秋・冬」では御浜産マイヤーレモンの果汁を使用した「龍乃掌(りゅうのて)ハードマイヤーレモン」がグランプリを受賞しました。「受賞後、市内外から『食べてみたい!』とお客さんが訪れ、中には何度も足を運んでいただく方もいてとてもありがたいです。世間に知られ、多くの皆さんに味わってもらえることがとてもうれしいです」と伊藤さん。
「亀山ブランド認定品にもなっている『龍乃掌バウムクーヘン』は、伊勢神宮奉納米『結びの神』の米粉を用いたグルテンフリーのバウムクーヘンです。これからの目標は、さらにおいしさを追求し、日本中に亀山の銘菓を知ってもらうことです」と力強く話されました。全国展開に向けて、今後の活躍が期待されます。