しごと 【特集】亀山で働く。(2)


■古河電気工業株式会社三重事業所(能褒野町20-16)
◇世の中を支える製品群で、社会貢献に取り組む
三重事業所では、銅線、半導体用テープ、光ファイバーケーブル、自動車部品など、普段の暮らしの中では目にすることはないものの、縁の下から世の中を支えている数多くの製品を製造しています。
事業所においては、日頃から、市内や近隣の高校生を現場スタッフとして採用し、作業の自動化を進めながら、新卒から高齢者まで、誰もが働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。特に半導体用テープの製造現場では女性スタッフも多く、休憩所など性別を問わず快適に働ける環境を整えています。
また、従業員のご家族に職場を見てもらう「家族工場見学会」を実施しており、お子さんに職場を体感してもらうことで、古河電工ファンをつくり、将来の就職につながることを期待しています。実際、親子で働く社員も多くいます。毎年8月には「古河電工ファミリー納涼祭」を開催し、従業員による出店や地元の方によるショー、そして大花火大会を通じて地域との交流を深めています。今後も将来にわたって地域の方々と成長していきたいと思います。

古河電気工業株式会社 三重事業所 所長
石田禎則さん

■有限会社メガテック(住山町644-16)
◇ふるさと納税を通して、亀山市を知ってほしい
アルミやチタンなどの金属精密加工やオートバイのマフラーの製造を原点として、釣り具用リールハンドルの製造も行っています。
ハンドルの製造を始めたのは、社長と社長の息子の釣り好きが高じて、「この技術やノウハウを生かせられないか」と考えたことがきっかけでした。
当社は、設計から製造まで一貫生産しており、お客さんにオーダーメイドの品も提供できることが強みです。ハンドルは、お客さんからの勧めで、令和4年から亀山市のふるさと納税の返礼品として提供していて、昨年、市のふるさと納税額1位になりました。ふるさと納税を通して、亀山市を知り、覚えてもらえるきっかけになればとてもうれしいです。
また、当社では、地元の人が多く働いています。ものづくりが好きな人が集まっていて、思いついたらすぐに試作し、形にできる環境も整っています。私たちと一緒に新しいことに挑戦してくれる仲間が増えるといいなと思っています。

有限会社メガテック技術部 部長(工場長)
藤田隆一さん


SATASとは、「半導体後工程自動化・標準化技術研究組合」の略称で、半導体メーカー・半導体製造装置や自動搬送装置メーカー・標準化団体等から構成されています。半導体製造のパッケージング・アセンブリーやテスト工程など後工程のトランスフォーメーションおよび完全自動化を目的とし、令和6年4月16日に設立されました。後工程の自動化に必要な技術およびオープンな業界標準仕様の作成、装置の開発と実装、統合されたパイロットラインでの装置の動作検証を行い、令和10年の実用化を目指しています。このパイロットラインサイトとしてシャープ亀山工場が選定され、現在、令和9年度中の稼働開始を目指し、工場内の建屋の環境整備が行われています。

*SATAS…Semiconductor Assembly Test Automation and Standardization Research Associationの略称。

問合先:商工観光課 商工業振興グループ
【電話】84-5049