文化 【亀山市名誉市民】彫刻家 中村 晋也(Shinya Nakamura)


阿僧伽(アサンガ)は4世紀から5世紀の頃、パキスタンのペシャワール近郊で生まれたと言われています。弟の伐蘇畔度(ヴァスバンドゥ)と共に大乗仏教の思想を深め、「空」の境地や「唯識論」を確立しました。
薬師寺大講堂の弥勒如来の両脇侍として奉納された同名の菩薩像は3m近い大きさですが、この像は高さ160cmで光背があり、手には弥勒菩薩がいるというとそつてん兜率天を暗示した宝珠を持っています。ブロンズ像は長野県の蓼科山聖光寺で開眼法要され、水晶の宝珠を捧げ持っています。この秋、日展にこの原型が展示されます。