健康 ~ひだまり通信~健康いいね!(1)

健康係からの情報や募集案内をお知らせします。みなさんの健康づくりに役立ててください。

■受動喫煙のない社会を目指して~私たちができることをみんなで考えよう~
▽受動喫煙はどんな影響があるの?
たばこが健康に悪影響を及ぼすことは、多くの人が知るところです。喫煙は、肺がんをはじめとする多くのがん、心臓病や脳卒中などの循環器疾患、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患などにかかるリスクを高めます。
そのリスクは、たばこを吸わない人へ及ぶこともあります。喫煙者が吸い込む煙(主流煙)だけでなく、たばこから立ち昇る煙(副流煙)や喫煙者が吐き出す煙(呼出煙)にも、ニコチンやタールはもちろん、多くの有害物質や発がん性物質が含まれています。
本人は喫煙しなくても身の回りのたばこの煙を吸わされてしまうことを受動喫煙と言います。実は、たばこの有害物質は、主流煙よりも副流煙に多く含まれています。家族に喫煙者がいたり、喫煙可能なお店で働いたりするなど、受動喫煙にさらされる機会が多い人は、肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群などのリスクが高くなるなど、健康への悪影響を受けることが分かっています。
健康増進法が改正され、受動喫煙を防ぐための取組が「マナー」から「ルール」へと変わっています。ルールを確認して、望まない受動喫煙を防ぎましょう。

受動喫煙対策ルールは次のとおりです。
(1)多くの人がいる施設や鉄道、飲食店などの施設は、原則屋内禁煙。
(2)保護者が一緒でも20歳未満の人は、喫煙エリアへの立入りは禁止。
(3)施設の中に喫煙室がある場合には、施設の主たる出入口となる場所と喫煙室の出入口に、喫煙室の種類に応じた標識(ステッカーもしくはプレートなど)を掲示。

屋外や家庭などで喫煙する際にも、望まない受動喫煙を防ぐために、周囲へのご配慮をお願いします。たばこを吸う人もたばこを吸わない人も、それぞれがお互いの立場を尊重し、気持ちよく過ごせる環境をつくっていきましょう。

厚生労働省では、毎年、5月31日の「世界禁煙デー」から6月6日までの1週間を「禁煙週間」と定めています。これを機会に、たばこの煙が健康に及ぼす影響について考えてみませんか。