- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県鳥羽市
- 広報紙名 : 広報とば 令和7年11月1日号
■11月5日は「津波防災の日」「世界津波の日」です
11月5日は「津波防災の日」、そして国連が定める「世界津波の日」です。この日は、1854年(安政元年)に和歌山県広村(現在の広川町)で起きた「稲むらの火」の逸話に由来します。津波の到来を察知した浜口梧陵が、稲束に火をつけて村人を高台へ導き、多くの命を救ったという実話です。この行動は、災害時における「自助」と「共助」の大切さを象徴するものとして、今日まで語り継がれています。
日本は世界でも有数の津波多発国であり、東日本大震災をはじめ、過去に幾度も大きな被害を受けてきました。近い将来発生が懸念される南海トラフ地震では、鳥羽市でも大規模な津波が想定されています。地震発生から30センチの津波が到達するまでの時間は早いところで10分程度と短く、「ためらわず逃げる」ことが命を守る最大のポイントです。
いざというときに慌てないためには、日ごろの備えが欠かせません。自宅や職場、学校など、さまざまな場所からの避難経路を確認し、実際に歩いてみましょう。その際には、道中に危険な箇所がないか、夜間でも安全に通れるか、どのくらいの時間で避難できるかを確かめておくことが大切です。また、非常用持ち出し袋を実際に背負って歩き、重さや持ちやすさを確認するのも効果的です。こうした体験を通じて、いざというときに確実に逃げられる力を養いましょう。
「津波防災の日」は、命を守る行動を考え直す日です。この機会に、家庭や地域で「逃げる力」と「助け合う力」を育て、津波から自分と大切な人の命を守る備えを進めましょう。
問合せ:総務課防災危機管理室
【電話】25-1118
