くらし 特集 いつまでも 自分らしく過ごすために(1)

「人生100年時代」と言われる昨今。
いつまでも健康で過ごしたいものですが、誰にでも老いは訪れます。
「最近よくつまづくようになった」
「掃除や洗たく、調理など助けが必要になってきた」
「最近、親の物忘れが増えてきて心配」
そんなことありませんか?
まだ大丈夫と思っていても、介護が必要になるタイミングは突然やってきます。
町では、皆さんが安心して暮らしやすい生活を送れるように、さまざまなサポートをしています。今月号では、介護が必要になったときにどうしたらよいかをわかりやすく解説します。

■介護・介助が必要になった原因(上位5項目抜粋)
度会町第9期介護保険事業計画及び高齢者福祉計画より

○アンケート
高齢による衰弱:29.2%
骨折・転倒:12.9%
関節の病気(リウマチなど):10.4%
糖尿病:9.9%
心臓病:8.9%

■介護や介助は特別なことではない
令和4年度に実施した、上記のアンケートにおいて介護・介助が必要になった原因は「高齢による衰退」が29.2%と最も高い結果となりました。約3人に1人が特別な病気やケガでなくても介護や介助が必要となっています。

■少しのサポートでこれまでの暮らしを
年齢を重ね、誰かの助けが必要になっても、できれば自立した生活を続けたい――。そんなあなたやご家族の思いを支える仕組みの一つが「介護保険制度」です。訪問介護やデイサービスなど、要介護度や状態に応じて、一人一人に合ったサービスを利用することができます。
町では長寿福祉課内に「地域包括支援センター」を設置し、介護・福祉・医療など多方面から、皆さんの暮らしを総合的にサポートしています。

■介護サービスを受ける流れ
(1)相談
地域包括支援センターの窓口に相談してください。
(2)認定調査・主治医意見書
要介護認定の申請またはチェックリストを使用し、聞き取りを行います。その後、認定調査や主治医の意見書を踏まえ審査が行われます。
(3)認定結果
「非該当」「要支援1・2」「要介護1~5」にそれぞれ判定されます。
(4)ケアプラン作成・サービス利用
(3)の認定後、ケアマネジャーと相談しながら一人一人にあった介護サービスの計画書を作成しサービスの利用を開始します。

○ケアプラン(概要)
現状:歩くのが大変になってきた
目標:杖を使ってでも散歩ができるようになりたい
行動:週3回リハビリに行く
期間:令和8年3月31日まで

◆QandA
Q.介護保険制度って?
A.介護が必要になった人が地域で安心して暮らしていくための制度です。40歳以上のすべての人が加入し、保険料を納めています。

Q.要介護認定を受けたい。どこに相談したらいいの?
A.地域包括支援センターにご相談ください。
・地域包括支援センター
【電話】62-1118

Q.要介護認定を受けなくても生活をサポートしてくれるサービスはあるの?
A.基本チェックリスト※を実施し、介護予防・生活支援サービス事業対象者となった場合は、訪問型サービスや通所サービスを受けることができます。
※日常生活に必要な機能が低下していないかを確認する質問票

◆InterView
○「こうなりたい」「こうあり続けたい」その目標を応援します
人それぞれ生活環境や悩みは違います。まずはお話をうかがいながら、これからの自分について一緒に考え、目標を決めます。例えば、「杖を使いながらでも散歩がしたい」「いくつになっても趣味を楽しみたい」など何でもいいんです。
その後、じゃあ週3回リハビリを受けて自信をつけましょうとか、玄関の段差を解消して外出時の心配を減らしましょうなど、一人一人に合った計画を作成します。
自分でできることは続けながら、難しくなってきた部分をそっと補うことで、あなたの望む暮らしを支えていきます。
長寿福祉課 保健師 佐藤