くらし 特集 いつまでも 自分らしく過ごすために(2)

■介護サービスが変えた毎日
利用者とサポートするご家族それぞれの目線からお話を聞きました。

◆羽根早春(さはる)さん(大野木)
旦那さんが入院し、一人暮らしになった羽根さん。膝と腰を痛め、娘さんが毎日来てくれていましたが、迷惑をかけたくないと思っていました。
そんな中、「介護サービスを受けてみない?」と提案してくれた娘には、本当に感謝していると笑顔で話してくれました。

○受けているサービスは?
私は現在、週4回のデイサービスと週1回ホームヘルプを利用しています。膝や腰が悪く、重いものが持てなかったり、かがめなかったりするのでホームヘルプでは、主に掃除やごみ出しをしてもらっています。

○利用してみてどうですか?
これらのサービスがなかったらどうなっていたか分からないくらい救われています。施設の皆さんが本当に優しく、少し周りを見渡しているとすぐ駆け寄ってきてくれて「どうかしました?」や「トイレ行きますか?」など声をかけてくれます。
ヘルパーさんが帰るときや施設からの帰り道、一人になるのが寂しくて、早くみんなに会いたいなと思います。友達もたくさんできて元気になれるので、毎日本当に楽しいです。

○悩んでいる人にメッセージをお願いします
もし、嫌だなとか不安だなという方がいたらぜひ一度体験してみてほしいと思います。来てみたら楽しいと思うかもしれませんし、サービスは他にもたくさんあるので自分に合ったサービスを利用してもらいたいと思います。

◆岩上美鶴(みつる)さん(田口)
旦那さんが介護サービスを利用しておりそれを支える岩上さん。自分で育てたきれいな花の前で、「時間があるときに趣味を楽しんでいるんです」と微笑みながら話してくれました。

○介護サービスを使用したきっかけは?
夫が病を患い、免許を返納したタイミングでデイサービスの利用を検討しました。夫は「外に出て色んな人と交流できるから行ってみようかな」と前向きで、そこから役場に相談しに行きました。

○利用してみてどうですか
本当に助かっています。利用する前は自分の時間がほとんどなかったのですが、今は趣味のガーデニングやかご編みなどにも時間を使えています。夫も、さまざまな人と交流できるので生き生きしており、デイサービスの日は早くから玄関で迎えを待っています。
また、施設の方が月に1回、翌月のスケジュールの相談に来てくれています。その際に「ショートステイも利用してみませんか」と提案いただき、夫と相談して使ってみることにしました。今では何度か利用させていただいています。このように、今の状態に寄り添いながらサポートしていただけることが、本当にありがたいです。

○同じ気持ちの人へ、どんな言葉を届けたいですか?
私もそうですが、いつかは誰かの助けが必要になるものだと思います。だからこそ、そうなってから悩むのではなく、今のうちから考えておくことが大切だと感じています。もし悩んでいる方がいたら、遠慮なく相談してほしいなと思います。
私も空いた時間に「寄ってこカフェ」に参加して、みんなで「次はこれをしたいね」と話すことで、新しい楽しみが増えています。

■暮らしやすさを一緒にサポートしませんか?
介護職というと「大変そう」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実際には「この仕事に就いてよかった」と思える温かい瞬間がたくさんあります。悩んでいるときに利用者の人が心配して声をかけてくれたり、朝から笑顔で手を振ってあいさつなどしてくれたりと、こちらの方が元気づけられることもあります。介護の仕事は、利用者の人を支えるだけでなく、お互いに支え合っているのだと実感できる仕事です。
ぜひ、私たちと地域の皆さんの暮らしをサポートしませんか?

■みんなで支えて生きていく
ケアプランに沿って提供される介護サービスは20種類以上あります。これらのサービスをうまく活用することで、日常生活で「できないこと」を補いながら、安心して暮らすことができます。

◆お気軽にご相談ください
介護というと、どうしても重くて大変なイメージがあります。
でも実際は、「ちょっと困った」「一人だと不安」そんな段階から使える支援もたくさんあります。
皆さんが安心して暮らせるよう、さまざまな悩みに寄り添ってサポートします。

○一人暮らしなので話し相手も体を動かす機会も少ない。最近お風呂も一人で入るのが心配になってきた…
・通所介護(デイサービス)
日帰りで食事や入浴、機能訓練を行うことができます。

○掃除や洗濯が一人では難しくなってきた。またトイレの介助や野菜の下処理だけでもしてもらえたら…
・訪問介護(ホームヘルパーサービス)
食事や入浴に加え買い物や調理のお手伝いもします。

○持病があるが定期的に病院に通うことが難しい。看護師に自宅へ来てもらいたい…
・訪問看護
看護師が自宅を訪問して必要な支援を行います。

○家族が少し家を空ける。自分一人では生活するのが難しい…
・短期入所生活介護(ショートステイ)
数日~数週間の間、施設に宿泊しながら食事や入浴の介護を受けられます。

○ここに手すりがあったらな。歩くのも大変になってきたから歩行器がほしい…
・福祉用具貸与、購入
車いすなどの貸与や歩行器購入などの補助を行っています。

■つながることで元気に
「自分でできること」を続けていくには、日頃から人と交流したり、体を動かしたりすることが大切です。ぜひお気軽にご参加ください。

○ちょこ活
参加費:無料
みんなで交流しながら楽しく脳トレしませんか?どなたでも参加可能です。
開催日時:令和8年1月22日(木)午前10時~正午
開催場所:町保健センター

○グリーンカフェ
認知症の人やご家族、地域の人などが気軽に集まり交流できる場所です。
参加希望者は事前に役場長寿福祉課にご連絡ください。
開催日時:毎月第1土曜日 午後2時~4時

○その他の事業
・寄ってこカフェ
・介護予防サポーター育成講座「笑顔で元気まめ道場」

問合先:地域包括支援センター(役場長寿福祉課内)
【電話】62-1118