- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県紀宝町
- 広報紙名 : 広報きほう 令和7年11月号

空き家バンク事業の業務をしていく中で、空き家を所有している方々とお話する機会があります。今まで耳にしてきた空き家に関して抱えられていることの一つに「家財整理が難しい」という声がありました。
「いざ片付けよう!と思っても何から始めていいかわからない」「物を移動しただけで一日が終わってしまった」などさまざまなお声をいただいています。空き家バンクは、家財道具がある場合や片付いていない状態でも登録が可能ですが、「何かお役に立てることはないだろうか」と考え、まずは民間資格の遺品整理士を取得しました。主に、必要なものや不要なものを仕分けする際のポイントや片付けの依頼をする方に寄り添った整理対応などを学びました。
家財の量にもよりますが、まずは個人情報や個人が書いたもの、写っている写真を探してまとめていくとスムーズに進むそうです。資格を取る際に学んだことなどを活かして、今年の秋からは空き家バンクの物件を対象に、物件所有者の希望に沿って、不要な家財道具を無償譲渡するリユースイベントの開催を始めました。物件を会場とし、1日開放することで空き家の風通しにもつながる試みです。
まだまだ勉強不足な身ですが、引き続き紀宝町に暮らすみなさんのお役に立てるよう、自分らしくがんばります。
