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◆雨水と雪の微生物の不思議を自ら研究!甲南中学校 科学部
甲南中学校科学部の皆さんが取り組んできた研究「空から来た微生物―雨と雪の中の微生物―」が、第68回日本学生科学賞の中学の部において見事入選一等を受賞しました。今回は科学部を代表して、部長の寺井愛貴(てらいあき)さんと副部長の北川慶悟(きたがわけいご)さんに話を伺いました。

◇研究を始めたきっかけは?
県の絶滅危惧種である植物「カザグルマ」をプランターで栽培していた時に、いつのまにか雑草が生えてくることに気づいたことがきっかけです。雨や雪にも微生物が含まれているのではないかと思い研究をはじめました。

◇どのような研究をしましたか?
雨や雪が降った日の水と近くの公園の池の水を採取して微生物や原生動物を培養し、顕微鏡で観察しました。その結果、雨水には陸上の微生物が含まれていることや、雨量が増える秋から冬にかけて種類も量も増加していることがわかりました。

◇研究の感想と今後の目標は?
〔寺井さん〕
雨水を調べている中で、陸上の微生物が多く含まれていることに気づき、大変驚きました。私はスポーツカーが好きで、自動車やEV、カーボンニュートラルに関連する分野で活躍できる研究者になりたいです。
〔北川さん〕
研究は地道で根気が必要な作業でしたが、受賞できたので努力したかいがあったと思いました。人々の生活に密接に関わる「化学」の中の、特に元素に興味があります。将来は化学者になりたいです。