くらし 認知症コラム(9) 認知症になってもよろしくね!

■新しい認知症観に転換(チェンジ)を!
とある小学生向けの認知症サポーター養成講座のアンケートで目にとまった言葉、それが「認知症にならないでください」と願う言葉でした。まだまだ「認知症」と聞くと、できないことが増える、周りを困らせる、地域で暮らすのは無理…といった「古い認知症観」が思い浮かんでしまいます。
高齢化が進み、2025年に65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になるといわれています。誰もがなりうるものであり、家族や身近な人が認知症になることなども含め、多くの人にとって身近なものとなっていきます。そこで言われているのが、「新しい認知症観」への転換です。
(1)認知症をわがこととして向き合い、備えること
(2)認知症になってもわかること、できることがたくさんあること
(3)認知症になっても声を出せるし、聞くことだってできること
(4)本人が認知症になって一番困っていると理解すること
(5)あたりまえのことが、あたりまえにできる権利があること
(6)本人が決める、本人が決められるようお手伝いをする
(7)本人は支え手でもあること
(8)認知症でも私は私!といえる地域へ
(9)地域の一員として暮らし、活躍できるように支える
(10)本人も家族も楽しく、のびのび、あきらめず、希望を抱けるように
参考:認知症介護研究・研修東京センター研修資料

認知症があってもなくても、希望をもって日常生活を過ごせる第一歩として、「新しい認知症観」に転換(チェンジ)していきましょう!
文・竜王町認知症地域支援推進員

問合せ:福祉課(地域包括支援センター)
【電話】58-3704