くらし 人推協だよりほっと・あい第229号

■地域・団体推進部会「対話・実践型の人権学習で、だれ一人取り残されない地域づくりを」
令和6年度は、多くの自治会の皆様と地域の課題を共有し、これからの地域づくりを一緒に考える機会をいただくことができました。自治会員の皆様の「誰ひとり取り残さない地域づくり」は、近隣の人々との「相手の立場に立った細やかなお節介」や、「お互い様の意識によるお裾分けと共助」によって成り立ちます。
現在の愛荘町の自治会構成は、男系社会の影響を色濃く残しており、女性役員が少なく、女性の意見が反映されにくいという課題があります。これをどのように再構築していくかが、今後の大きなテーマです。
また、自治会の会合には、各戸の世帯主が主に参加しており、若い世代や女性の自治会員など、多様な声が届きにくい現状もあります。こうした多様な意見を受け入れながら、誰もが参加しやすい地域づくりを推進していく必要があります。地域ごとにニーズは異なりますが、様々な声を丁寧にリサーチ・分析し、客観的なデータを根拠にしながら、有効な取組を探っていかなければなりません。
さらに、「自治会活動」と「地域づくり委員会」などの活動がなめらかに連携し、目標を明確にしていくことで、自治会のあり方や地域の課題解決に着実に取り組むことが求められます。
これからは、子ども育成会や老人クラブの活動の縮小、転入者や外国籍住民の増加といった現実の中での地域づくりがより重要になります。高齢者や子どもたちの居場所づくり、新たな住民との交流、そして地域の誰一人取り残さない仕組みをどう作っていくのか。令和7年度も一歩一歩、地域の皆様と共に考え、できることから進めていければと思っています。すでにいくつかの自治会から講師依頼もいただいており、「誰もが住みたくなる、安心できる愛荘町」を共に目指していこうという想いを感じています。

■令和7年度新盤人権啓発DVDの紹介

問合せ:愛荘町人権教育推進協議会(事務局)教育委員会生涯学習課
【電話】0749-42-8015【FAX】0749-42-8014