- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府宇治市
- 広報紙名 : 宇治市政だより 広報うじ 令和7年3月15日号
■01 [お茶][歴史]宇治史探検(171)
知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。
◇火薬製造所の爆発事故
昭和12(1937)年8月16日の深夜、向日町(現向日市)に住む夏休み中の女学校生は大音響に目を覚まします。地震?空襲?両親も起き、近所の家々もガヤガヤしはじめました。現在の自衛隊宇治駐屯地や京都大学、東宇治中学校一体に昭和20年まであった火薬製造所で、爆発事故が発生したのです。
寿岳章子氏の『過ぎたれど去らぬ日々 わが少女期の日記抄』には、二階から見ると宇治方面から「闇を焦がすように炎炎と火の手はあが」って、その「火の手は益々盛んのようだ。明るくなったり暗くなったりしている。恐ろしいというよりは寧ろ壮観」であった。翌日の京都市内では、「宇治の町は全滅やいうがな。観月橋のへんは、かべがおちたり、ガラスがわれたりしてるそうな」と人びとの噂話が聞かれたと、当時の様子を記しています。
全滅ではなかったものの、被害は周囲約4キロメートル四方に及び、142戸が全壊するなど約千戸が被災しました。火薬製造所の南側に隣接する五ヶ庄南部地区の人びとは、宇治橋を目指し南へ避難したそうです。
寿岳章子(1924~2005)京都市生まれ。向日市育ち。国語学者。エッセイスト。
問合せ:歴史資料館
【電話】39・9260
■02 こんなときどうする?
◇転居に伴う勧誘にご注意!
Q:進学を機に、賃貸住宅に入居しました。公共放送の受信料、換気扇フィルター、浄水器、インターネット回線など、次々と契約の来訪がありました。「管理会社からの指定」といわれ、それぞれ契約しましたが、本当に必要だったのでしょうか。
A:管理会社からの指定というのは、ドアを開けさせる口実かもしれません。何が本当に管理会社の指定なのか確かめましょう。いずれの契約も、取消しやクーリングオフ、初期契約解除などの対応方法がありますが、無条件ではありません。迷ったら、すぐに消費生活センターに相談してください。
公共放送の受信料には学生などの場合は免除制度があります。該当するか確認しましょう。また、換気扇フィルターや浄水器等は、本当に必要かよく検討しましょう。インターネット回線は住宅設備に含まれていないかなど、確認しましょう。
問合せ:消費生活センター
【電話】20-8796
■03 パトカーの赤色灯の光り方が変わります!!
聴覚障害者にもわかりやすいように新しい赤色灯を導入し、昨年10月から順次配備されています。
現行の警察のパトカーは緊急走行中もパトロール中も赤色灯を点灯していますが、光り方は1種類のみです。緊急走行中はサイレンを鳴らしますが、聴覚障害者や高齢ドライバーにはサイレンの音が聞こえにくいため、区別が難しく、パトロール中のパトカーを見て緊急走行だと勘違いして道を譲ろうとした人もいたそうです。
聴覚障害者団体からの要望もあり、パトロール中は2秒間隔で緩やかな光り方、緊急走行中は今までどおり0.5秒間隔の光り方で、視覚的に区別出来るようになります。
・緊急走行中
音あり+0.5秒間隔
・パトロール中
音なし+2秒間隔
問合せ:障害福祉課
【電話】21-0419【FAX】22-7117