くらし UJISHIのコラム(各課からのコラムをご紹介!)

■第35回 紫式部文学賞受賞者コラム 涼風が立つとき
年々暑くなってきている軽井沢の追分です。昔はお盆を過ぎると、不思議なほど、突然、涼しくなりました。青々した葉が秋風を立てるようになるのです。まさに「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」という感じでした。それが、いつごろからだったでしょうか。お盆を過ぎても夏が続くようになったのは。
もちろん、やがては黄や紅に染まった葉が道を覆い始めます。じきにそれらの葉が乾いて灰色になります。歩けばかさかさと音を立てます。
以前は、その音は自分の老いを予告するものに思えました。それは哀しくはありましたが、いにしえの紫式部も同じように季節の移ろいに身を重ねながら生きていた、私のあとにくる人もそうであろうという、連帯感と安心感に繋がりました。季節は永遠にめぐり、一回限りの命しか与えられない人間も、親から子、子から孫へと続くと考えていたのでしょう。
それが、今や、涼風が立つようになっても、自分の老いを思うよりも、人類のこの先を考えてしまいます。私は日本語の文学者なので、日本文学のこの先も考えてしまいます。めぐる季節を惜しむことで成り立ってきた日本の文学です。もし人類が亡びねばならないのなら、新しい認識のもとで、いっそう季節を惜しみ命を謳いあげながら亡びていって欲しい――とそんな風にぼんやりと思う今日このごろです。

問合せ:文化スポーツ課

■紫式部ゆかりのまち宇治魅力発信プロジェクト
◆むらさきみどり食のいろどりキャンペーンin宇治 各部門の「推しセブン」が決定しました(キャンペーンは11/30(日)まで!)
宇治のイメージと結びつく紫式部の「紫色」と宇治茶の「緑色」の2色を活かしたメニュー等を市内店舗からエントリーしていただき、「色」「見た目」「宇治らしさ」の3部門においてお気に入りの「推し」メニューに対する投票を行いました。各部門ごとに得票数の多い7つのメニューを「推しセブン」として選出しました。

▽むらさきみどりのマリアージュ賞
紫色と緑色の組み合わせが絶妙と感じたメニュー
・tomarico
・つくりて工房
・御菓子司 富士笠
・手作りおばさんの店 PAKU
・Gelato Bambi
・高級食パン専門店 大人はズルいと思いませんか?
・茶房櫟

▽食べるのがもったいないで賞
見た目が美しく、写真映えすると感じたメニュー
・満月堂
・伊藤久右衛門 宇治本店
・ビストロ ボヌール
・手作りパンの店 ぶんぶん
・パティスリー yuji
・MATCHA RE:PUBLIC 宇治本店
・菓寮 伊藤軒 宇治平等院店

▽トキメキ!うちの宇治賞
宇治らしさが表現されていると感じたメニュー
・中路ベーカリー
・THE CHIFFON
・ベーカリー チロル
・中村藤吉平等院店
・憩和井平等院店
・喫茶あづまや
・手作りケーキ工房 Sweets うさぎ

※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。

問合せ:秘書広報課
【電話】20-8704