文化 アメリカの文化と生活 ザ・U.S.A

ハロー!CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)(26)です。
私の母国アメリカの文化・習慣について毎月連載しています。
『友人と八幡市の背割堤を訪れました。ここでの花見は4回目になり、私の中ではすっかり花見の定番になっています。』

■シリーズ(40)ペットの飼育
アメリカでは、ペットを飼っている家庭が多く、家族の一員として大切にされています。日本での飼育率は約3割なのに対し、アメリカでは約7割の家庭でペットが飼われており、数種類を飼育するケースも多いです。人気のペットは日本と同じで犬と猫です。

◇迎え方
ペットを迎える方法はさまざまです。これまではペットショップで購入することが一般的でしたが、近年では動物の飼育環境にこだわっている民間団体や個人から購入することが増えています。また、多くの市や郡では公営の動物保護施設があり、そこからペットを迎える人も多いです。

◇飼育環境
ペットと一緒に住めるアパートや、大規模なペットショップ、動物用の施設が多く、ペットを飼育しやすい社会といえます。また、仕事や旅行中にペットを預けられる場所や、自宅を訪問してペットの世話をしてくれるサービスも充実しています。一方で、ペットの飼育には多額の費用がかかります。特に病院の診察費が高額なため、ペット保険が人気です。

◇犬
アメリカでは大型犬を飼う家庭が多く、特にラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーが人気で、セントバーナードやグレートデンもよく見掛けます。フレンチブルドッグのような小型犬も人気ですが、全体的には日本よりも大型犬が多い印象です。国土が広いアメリカでは、大きな庭付きの家に住む家庭が多いので、犬を飼育しやすい環境といえます。また、愛犬と一緒に楽しめる施設が豊富です。例えば、多くの公園ではドッグランが設置され、屋外ショッピングモールや中庭のあるレストランでは、ペット同伴で来店することができます。スターバックスなどでは「pup cup(パップカップ)」と呼ばれる犬用のホイップクリームが、無料で提供されることがあります。
私の家族はこれまでに犬を常時1・2匹、合計で6匹ほど飼っていました。屋内・屋外用、小型・大型犬などタイプはさまざまです。現在飼っているのは、「ルナ」という名前の、体重約25kgのゴールデンレトリバーとプードルのミックス(4歳)です。ルナは運動することが大好きで、私が実家に帰った時には、一緒にランニングしています。

◇猫
アメリカで人気の種類は、ドメスティックショートヘアとアメリカンショートヘアです。屋内で飼われることが多く、外出させることは少ないです。農場などでは、ネズミを捕まえるために屋外で猫を飼うことがありますが、交通事故などのリスクが高いため、屋外では飼い控える傾向があります。また、野良猫は少ない印象です。
最近は日本文化の影響で猫カフェが登場しつつあり、そこで出会った猫を家族に迎えるケースもあります。

◇その他のペット
犬や猫以外では、うさぎ・鳥・モルモット・ハムスター・魚などが人気です。ヘビやサルを飼う珍しいケースもあります。私がこどもの頃は、ハムスターや魚を飼っていました。一方、カブトムシやクワガタなどの昆虫を飼う習慣はほとんどなく、日本のホストファミリーの家でクワガタを初めて見た時は驚きました。また、アメリカの幼稚園ではあまり動物は飼いませんが、小学校では金魚やハムスターを教室で飼育することがあります。

問合せ先:市民参画課
【電話】64-1314