文化 京田辺市の市史を編さん「資料編第4巻 建造物・彫刻・絵画」を5月8日に販売

市は、ふるさとへの誇りや愛着を育み、地域の将来像を描く基礎とするため、「京田辺市史」(全8巻を予定)の編さんを進めています。大学教員をはじめとした研究者が学術的な知見に基づき、各巻の執筆・編さんに取り組んでいます。
このたび、3回目の配本となる「京田辺市史資料編第4巻 建造物・彫刻・絵画」を刊行します。同巻では、今も残る寺社や民家などの建造物や、仏像や神像などの彫刻、仏画などの絵画について、各分野の専門家が執筆しています。国宝である木心乾漆(もくしんかんしつ)十一面観音立像が安置されている大御堂観音寺や、本堂をはじめ多数の重要文化財がある酬恩庵一休寺などを専門家が調査し、現場で得られた情報を基に詳細な解説を行っています。多くの写真を掲載していますので、貴重な文化財を視覚的に感じることができます。「京田辺市史」を通じて、本市の歴史を学んでみませんか。

■刊行予定

■購入しませんか?
発売日:5月8日(木)
販売場所:市史編さん室(中央公民館内)、文化・スポーツ振興課など
郵送を希望する場合は問い合わせてください。
規格:A4フルカラー・本文410ページ巻末索引が付いています。
価格:3,000円(税込み)

■〔Interview〕市史の編さんに携わる人
京都府立大学文学部教授 市史編さん委員 美術工芸・建造物部会長 岸泰子さん
京都と奈良に挟まれた京田辺市には、両地域の特色を持ったものが数多く残されています。特に、古い時代の仏像などの彫刻や絵画には、両地域の良いところが組み合わされたものを現在でも見ることができます。建造物については、今回の調査で京都から職人が来ていたことに加え、近世初期から地元の大工が活動していたことが分かり、これは京田辺市域の特色の一つといえます。
本書は、分野や時代ごとではなく、地域や寺社ごとに掲載していますので、皆さんが住む地域にある建造物や彫刻、絵画を簡単に探すことができます。また、プロカメラマンが撮影した臨場感ある写真を多用していますので、ページをめくるだけで楽しい本に仕上がっています。ぜひ、手に取ってご覧ください。