- 発行日 :
 - 自治体名 : 京都府京丹後市
 - 広報紙名 : 広報京丹後 2025年11月号(第260号)
 
連載|SERIES|2025|空き家を活用する、という選択-No.05
■古民家を選んでみる。
最近聞くようになった「古民家」という言葉。でもその実情を知る人は案外少ないかもしれません。そこで今回は、まちづくりと空き家の再生に取り組む「宮津町家再生ネットワーク」の林さんと羽田野さんに古民家について聞いてみました。
▽林さん
「古民家と一口に言っても、戦前に建てられた農家型や町家型のもの、昭和の郊外型など種類はさまざまです。また、古い建物は入居前に修繕が必要になることが多く、構造や材質が違うため修繕範囲や内容も変わります。購入する時、値段だけで判断して修繕に予想以上の費用がかかり、新築と変わらない値段になることも。築50~60年の物件を選ぶにしても100年近い古民家に挑戦するにしても、ライフスタイルや予算を考えながらしっかり検討する必要があります」
▽羽田野さん
「暮らしながらDIYで改修したり、工務店などに依頼して一度に改修したりと家との向き合い方は人それぞれですが、大事なのは“自分はどんな暮らしがしたいか”をイメージすることだと思います。古民家で暮らすことは手間もお金もかかりますが、空き家が再び息を吹き返し、暮らしの場として健やかな住まいとなる喜びは大きいですし、地域の歴史や文化をつないでいく意味でも価値のあることだと思います」
建物の価値を生かすのも、そこに暮らす人がいてこそ。
古民家を選ぶ上でも、まずは暮らしをイメージして家と暮らしがひとつに繋がることが大事です。
■宮津町家再生ネットワーク
宮津市にある建築設計事務所。丹後地域の新築物件や改修のほか、空き家を活用した住宅・店舗改修などを手掛ける。
問合せ:政策企画課
【電話】0772-69-0120
