- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府木津川市
- 広報紙名 : 【京都府木津川市】広報きづがわ 2025年8月号
■熱中症にご用心
飯田医院 飯田泰啓医師
暑い毎日が続いています。この季節には熱中症に注意が必要です。熱中症は体温の上昇と発汗などの体温調節のバランスがくずれ身体に熱がたまる状態です。重症化すると死につながることもあります。特に気をつけたいのは、暑さを感じにくく汗をかきにくい高齢者、体調不良を訴えるのが難しい子どもの熱中症です。
▽症状
初期:めまい、立ちくらみ、筋肉がつる、気分が悪い
中等症:頭痛、吐き気、ぐったりした感じなど
重症:意識障害、全身のけいれん、高体温など
▽応急処置
夏の屋外、とくに炎天下で体調が悪い人がいる場合には、まず熱中症を疑います。室内でも、暑い環境で体調が悪くなっている場合には熱中症を疑ってください。大きな声で呼びかけて意識の確認をし、意識がなければ、迷わず救急車を呼んでください。
応急処置のポイントは、早く体温を下げることです。
・日陰や冷房の効いた室内など涼しい場所で、衣服をゆるめて風通しをよくします。
・わきの下、後頭部などを氷で冷す、冷たいタオルで拭くなど身体を冷やします。
・経口補水液の補給をします。
▽予防
・エアコンと扇風機の利用
暑い日には我慢せずに適度にエアコンと扇風機を使って、室温や湿度を下げましょう。室温が28℃、湿度が70%を超える場合は、エアコンの使用が望ましいとされています。
・直射日光をさえぎる
カーテンや日よけシートで窓際の日ざしを遮り、室温の上昇を防ぐことも大切です。
・外出前に気象情報や熱中症情報をチェック
暑い時間帯の外出は避け、外出した場合には、こまめに休憩を取りましょう。
・日傘や帽子を使う
日光が直接皮膚に当たらないようにします。休憩中は帽子を脱いで、汗の蒸発を促します。
・こまめに水分補給をする
脱水症状を起こすと、のどの渇きを感じにくくなります。こまめな水分補給と、大量に汗をかいたときには水分とともに塩分補給も重要です。
あと1~2か月、事故なくお過ごしください。