くらし 大人も絵本を楽しもう!

待ちに待った秋、読書の秋です。
ミステリーにエッセイ、ファンタジー、本にもいろいろありますが、井手町図書館が大人の皆さんにお勧めするのは「絵本」です。
子どもが読むものと思われがちな絵本ですが、最近では大人になったからこそ味わえる深い絵本もたくさん登場しています。
今回は、井手町図書館のコレクションの中から、秋の読書にピッタリな大人向け絵本をいくつかご紹介いたします。図書館でも展示をしていますので、ぜひ足をお運びください

・『金曜日の砂糖ちゃん』
酒井駒子/作
偕成社 2003.10
繊細な色彩と影を生かしたイラストレーションが人気の酒井駒子。彼女が一躍有名になったのは、この作品でブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌を受賞してからでした。子どもが一人でいる時間を幻想的に描き出した一冊です。

・『セミ』
ショーン・タン/作
岸本佐知子/訳
河出書房新社 2019.5
オーストラリアの絵本作家が描くのは、人間社会の孤独や不条理を描く社会派絵本。独特のイラストと短くまとめられた言葉たちが心に響きます。トゥクトゥクトゥク!

・『かないくん』
谷川俊太郎/作
松本大洋/絵
東京糸井重里事務所 2014.1
隣の席の「かないくん」が死んだ。死に向き合った少年のみずみずしい感情を詩人の谷川俊太郎と漫画家松本大洋のタッグが美しい色彩で描き出します。

・『ママ』
カン・ギョンス/作
永岡書店 2019.10
「ママ」と呼ぶ声、それだけでこの絵本はできています。初めて発した「ママ」、怒りに任せた「ママッ!」、労りと涙の「…ママ」、母と子の愛情は時とともに受け継がれていく、大人だからこそ読んでほしい一冊です。

・『最初の質問』
長田弘/詩
いせひでこ/絵
講談社 2013.7
子どもにも、大人にも、そして人生の節目に読み返してほしい絵本です。28の質問が世界の、人生の美しさを思い出させてくれます。日々のなかで忘れていたものを、取り戻しに行きましょう。

■おしらせ
・展示「大人も絵本を楽しもう」
井手町図書館 展示コーナー
~10/17(金)
ここに掲載した絵本をはじめ、大人が読んでも楽しめる、さまざまなオススメの絵本を展示しております。絵本世界の奥深さをご覧ください。

・ミステリーブックツアー
井手町図書館 展示コーナー
10/18(土)~
図書館の本にブックカバーをかけ、中身がわからないようにした図書を、わずかな手がかりでお選びいただく企画展示です。どんな物語が待っているのか、お楽しみに。

問合せ:井手町図書館
【電話】82-5700