- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府宇治田原町
- 広報紙名 : 町民の窓 令和7年4月号 No.685
■子どもに伝わる声かけと関わり方
言うことを聞いてくれない子どもに、どうしたら伝わるのかなと悩むことはありませんか。声かけや関わり方を少し工夫することで、子どもの行動が変わるかもしれません。
◇ポイントは3つ
(1)何をすればよいか、分かりやすく伝える
(2)子どもに「できる」と思ってもらう
(3)「嬉しいことや達成感があるからまたやりたい」と思ってもらう
◇伝わる声かけと関わり方
・ルールを事前に伝える
やってほしいことを前もって伝えることで、どう行動すれば良いのかが分かり、注意することが少なくなる。
・「ちゃんと」「きちんと」などあいまいな表現を避ける
「ちゃんと片付けて」ではどうしたらいいのか伝わりにくい。「おもちゃをカゴに入れようね」など具体的に伝える。
・ダメなことより、やって良いことを伝える
「走ったらダメ」などの否定的な言葉では、ダメなことはわかっても「きちんと」などの表現と同じように、「どうしたらよいの?」となる。「歩こうね」などの肯定的な言葉で話す。
・増やしたい行動を褒める
褒められた嬉しさや喜びから、またやってみようという意欲につながり、褒められた行動が増える。☆「その場で」「短く」「具体的に」褒めることがポイント
・良くない行動や発言は適切に教える
間違いは、理解させて繰り返さず、正しい行動へ修正することが大切。おもちゃの取り合いで友達を叩いた時は、「叩いたらダメ、叩いたら痛いよね。叩かないで貸してって言おうね」と教える。☆「大声を出さず」「具体的に」「改善策まで」教えることがポイント
◇正しいかどうかではなく、怖いかどうかになっていないか
良いことをした時は「大好き」、悪いことをした時は「そんな子は嫌い」という対応は、親に見捨てられるのではないかという子どもの恐れを利用しており、その場では言うことを聞いてくれても親の顔色を見て行動するようになる。
頭ごなしに怒るなどの関わり方も、罰に対する恐れの感情を利用しており、怖い人がいなければやってしまうという態度へつながる。
◇最後に
子どもがなかなか言うことを聞いてくれず、出来ないことが続くと「どうしてできないの?」と言ってしまいそうになるかもしれません。
他の子どもが出来るからなどを理由に、出来て当たり前と思ってしまうと、親も子どもも辛くなります。まずは、子どもの出来たことを見つけて、褒めることからはじめてみませんか。