- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府宇治田原町
- 広報紙名 : 町民の窓 令和7年6月号 No.687
◆「感謝」の気持ちを移動販売という形で届けたい
セブンイレブン宇治田原郷之口店オーナー 芝村政紀さん
高齢者や障がい者など、移動手段が限られている方々にとって、お店に行ける、お店で買い物ができることは当たり前ではありません。このような中、移動販売は、地域のニーズに応じ、買物弱者への支援となって、生活の質を向上させる重要なツールになっています。
今回、移動販売車で地域貢献に取り組むセブンイレブンのオーナー芝村さんにスポットを当て、その取組みの経緯やまちへの想いを聞きました。
この記事を通して、民間事業者が地域や社会の問題解決へ向けて取り組むことで住民の暮らしが豊かになったり賑わいづくりになったりすること。その取組が事業者の収益につながった方が持続的な活動になることなど、持続可能なまちづくりの視点で考えるきっかけになればうれしいです。
▽Q 移動販売を始めたきっかけは?
以前はセブンイレブンで行っている配達サービスをしていたのですが、より多くの地域の方々に商品を届ける方法を考えていました。
まちの人のお話を聞く中で、配達よりも直接商品を手に取って選んでもらえるよう、地域に出向き提供することで、より買い物がしやすくなり、地域の方に喜んでもらえるのでないかと思い5年ほど前から始めました。
▽Q 移動販売ならではの工夫を教えてください
お客様のニーズに応えることです。持ってきてほしい商品があれば、次の販売の時に提供できるようにしています。特に果物や野菜などは人気が高く毎回持っていきます。
また季節に合わせて、夏には冷たい飲み物やアイスクリーム、冬には温かいスープやカップ麺を多く提供しています。
皆さんが欲しいと思う商品を届けるために、利用者の声を取り入れています。
▽Q 今後のビジョンを教えてください
理想は、玄関先まで商品を持って行って販売したいです。今も各地域で数カ所回って移動販売をしていますが、それでも体調の関係で家の外に出られない方や、販売日の情報を知らず利用できない方など、数十メートルでも足を運ぶことができない方もいらっしゃるのではないかと思っています。そのような地域の中で困っている方にまで、お力になれるようにしていくことが私の目指す移動販売です。
▽最後に地域の皆さんに伝えたい一言お願いします
いつも多くの方にご利用いただいて、本当に「感謝」の一言です。地域の方のお役に立ち、この感謝の気持ちを伝えたいという想いで続けています。皆さんの暮らしの中にある不便を移動販売を通じて減らしていきたいです。
いつも利用してくださる方々の「ありがとう」の声が励みになります。
これからも微力ながらも宇治田原町のために頑張っていきますので、ご利用よろしくお願いします。