くらし 9月は『認知症月間』です

令和6年(2024年)1月1日に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」において、9月を「認知症月間」と定められました。令和4年の調査の推計では、65歳以上の3人に1人は、認知機能にかかわる症状があると言われています。

■認知症の種類と特徴について
アルツハイマー型認知症…最も多い認知症。アミロイドβが脳内に溜まることで発症。
血管性認知症…脳梗塞や脳出血で発症。ダメージを受けた部位により症状は様々。
レビー小体型認知症…レビー小体が脳に溜まり発症。症状は、幻視(見えないものが見える)や、手足の震え、歩幅が狭くなり転倒する等が挙げられる。
前頭側頭型認知症…感情コントロールをしている前頭葉側頭葉が萎縮して発症。症状は感情が抑制できない、社会のルールが守れない等が挙げられる。
その他…うつやせん妄、脳腫瘍、甲状腺機能低下症など。

■早期発見と早期治療が大切な理由
認知症は3~5年で徐々に進行していくと言われています。しかし、早期発見・早期治療により症状の進行を緩やかにすることが可能です。以下のような症状が気になる場合は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。

○もの忘れがひどい
・同じことを何度も言う・問う・する。
・しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている。
・財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う。

○判断力・理解力が衰える
・料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった。
・新しいことが覚えられない。

○場所や時間が分からない
・約束の日時や場所を間違えるようになった。
・慣れた道でも迷う。

○人柄が変わる
・些細な事で怒りっぽくなった。
・自分の失敗を人のせいにする。

○不安感が強い
・ひとりになると怖がったり寂しがったりする。
・外出時に何度も持ち物を確認する。

○意欲がなくなる
・身だしなみを構わなくなった。
・ふさぎ込んで何をするのも億劫がり嫌がる。
出典:認知症の人と家族の会「家族がつくった「認知症」早期発見のめやす」より

■新しい治療薬について
近年は、アルツハイマー病の要因とされる脳内のアミロイドβを取り除いて、アルツハイマー病による軽度認知障害と軽度の認知症の進行を遅らせることが期待される抗アミロイドβ抗体薬による治療も行われています。薬の使用に当たっては、投与が適切か様々な観点から検査・診断が必要になりますので、まずはかかりつけ医や専門外来を受診しましょう。
出典:政府広報オンラインより

問合せ:福祉課
【電話】88-6635