- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市浪速区
- 広報紙名 : 広報なにわ 令和7年6月号
■オーラルフレイル予防
最近はよく「フレイル」という言葉を聞くようになってきました。「フレイル」とは病気にまではなっていないが、年齢とともに体力や気力が弱まり、身体の機能や認知機能が低下した「健康」と「要介護」の中間の状態を言います。
しかしながら皆さんがフレイルの状態になっても適切な対策を行うことで、元の健康な状態に戻ることができます。私たち歯科においても、お口を使って食物を食べたり、飲み込んだりする機能が低下してしまい、そのことが身体全体にまで影響が出てしまう手前の状況を「オーラル(お口)フレイル」と呼んでいます。
最初は滑舌が悪くなったり、食べこぼしやむせ、歯周病などで歯を失うことで、かめない食品が増えるなどの些細な変化から始まります。それを年のせいと放っておくと、ますます舌の運動量低下で話しにくくなり、食べる量も減って栄養不足になり、最終的には食べたり飲み込んだりすることが困難になり身体全身の衰えが進んでいきます。そして誤嚥性肺炎などを起こして寝たきり、要介護の状態になってしまいます。
オーラルフレイルの予防にはていねいな歯みがきや入れ歯を清潔にするのに加えて、お口やお口のまわりの動きを良くする「パタカラ体操」や「舌のトレーニング」なども効果があります。
浪速区歯科医師会では今年も10月16日(木)に区役所で「正しい口腔ケアでオーラルフレイルを予防しよう!」の講演会を行います。
歯科衛生士による歯みがきの正しいやり方やお口の体操で楽しくオーラルフレイルを予防していただきたいと思っています。奮ってご参加ください。
一般社団法人 浪速区歯科医師会 会長 新開明
問合せ:区役所 保健福祉課(保健)
【電話】6647-9882【FAX】6644-1937