くらし 【特集】戦後80年
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- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市城東区
- 広報紙名 : ふれあい城東 令和7年8月号
今年は戦後80年です。今から80年前の昭和20(1945)年3月13日深夜、初めての大阪大空襲が行われ、大阪市内を中心に甚大な被害を受けました。終戦前日の8月14日に最後の大阪大空襲により、大阪城周辺にあった大阪陸軍造兵廠(大阪砲兵工廠)に対して集中攻撃が行われた際、落とされた1トン爆弾の流れ弾が数発、JR京橋駅へ落ちました。うち1発が、多数の乗客が避難していた片町線ホーム(現JR学研都市線)の高架上の城東線(現JR大阪環状線)を突き抜けて落ちたため、明らかなだけでも200名を超える尊い命が犠牲になりました(実際には500名とも600名とも言われています)。
その時に何があったのか、当時京橋駅で学徒動員として勤務されていた山崎稲子(やまさきいねこ)さんの戦争体験談を、爆撃被災の状況が記された「歴史の墓標」よりご紹介します。
引き継がれた記憶を通じて、戦争の悲惨さを知り、平和について自分なりに考える機会にしていただけると幸いです。
◆戦争体験 ~祈り~
歴史の墓標(国鉄京橋駅爆撃被災記録(第二集)
※詳細は本紙をご覧ください。
◆聖賢小学校での取組み
6年生は、ピースおおさか(大阪国際平和センター)を訪れ、4人1組のグループに分かれて、戦時下での生活や大阪大空襲を体験された方の証言、実物資料の展示等を見学し、自分たちが学んだことや感じたことをパワーポイントにまとめました。
6月末に行われた平和集会では、6年生代表により、大阪大空襲の際に聖賢小学校が避難所となった歴史や、折り鶴を折る意味等が発表されました。
5年生は、絵本を通じて、当時の人々のようすや戦争の悲惨さ、命の大切さを知り、平和の尊さを感じ取りました。
また、聖賢小学校の児童全員が折った色とりどりの鶴は、京橋駅空襲被災者慰霊祭に捧げられます。
◆京橋駅空襲被災者慰霊祭
京橋駅空襲の犠牲になられた方々の霊を弔うため、毎年8月14日にJR京橋駅南口付近の大阪大空襲京橋駅爆撃被災者慰霊碑の前で慰霊祭が執り行われています。
今年も8月14日(木)11時より、第71回京橋駅空襲被災者慰霊祭が執り行われます。
※慰霊祭で戦争・平和に関する作文を朗読してくれる中・高校生を募集しています。
詳しくは問合せ先まで。
◇平和祈念像
JR京橋駅南口を出てすぐのところに、「平和よ永遠なれ」と記された平和祈念像があります。昭和59(1984)年8月、犠牲者の慰霊と平和を祈念して、大阪城東ライオンズクラブの寄贈により建立されました。
問合せ:京橋駅慰霊祭世話人会(事務局 妙見閣寺)
【電話】4254-8115【Eメール】[email protected]