イベント 北区おすすめ!大阪・関西万博の楽しみ方(3)

■みんなの万博〔テストラン編〕
「わがまち北区」では、万博に行った方の体験や感想をお届けしていきます。
初回は「テストラン編」。
4月5日、6日のテストランで、一足先に会場を訪れたお2人に、印象に残ったパビリオンや施設、今後の期待について聞きました。

◇「いのち」の尊さ改めて考えた
中津在住・子育て支援施設勤務 大住真喜紅さん(50代)

会場を歩いているだけでワクワクする体験でした。印象に残ったのは「Dialogue Theater-いのちのあかし-」館です。入館時にその日のテーマの紙が配られ、来場者の1人と、スクリーンに映るもう1人との対話が始まります。この日は「今日とつながっているいちばん遠い過去を教えてください」。忙しさにかまけて祖父の死に立ち会えなかった後悔などが語られ、「自分はどうだろう」「いのちって尊いな」と改めて考えました。
ランチはオーストラリア館のクロコダイル・ロールなどをテイクアウトし、大屋根リングの下のベンチで食べました。複数の国が共同で出展する共同館(コモンズパビリオン)では、モルドバの展示で素敵なイヤリングを見つけ、担当の方に話しかけました。それがリサイクル素材であること、そしてモルドバがワインの名産地であることなどを説明してくれました。いろいろな国の人と交流できて楽しいですね。

◇「リング」で感じた世界のつながり
西天満在住・北区健康づくり推進協議会 田中佐起子さん(80代)

1970年の大阪万博には3歳の娘を連れて行きました。今回は娘がテストランの抽選に当たって連れて行ってくれました。予約していたのは日本館。日本の南極観測隊が見つけたという「火星の石」は、人の頭ほどもある大きさでした。その後、予約なしでも入れるカナダ館、サウジアラビア館などへ。カナダ館は、タブレットを自分で操作して現地の生活や風景が見られるのが面白かったです。
大屋根リングに上がるのは最後に取っておいたのですが、時間切れで周囲の4分の1ほどしか回れず残念。でも外に海が広がり、リングの中では世界がつながっているのを感じました。現金が全く使えないことなど、準備せずに行くと戸惑う人もいると思います。テストランの経験を友人たちに伝えて、今度は一緒に行きたいです。アメリカ館の「月の石」や、イタリア館の「アトラスの彫刻」を見たいですね。