文化 堺の歴史発見記

■15.[幻の副葬品初公開!]仁徳天皇陵古墳 金銅装刀子
刀子(とうす)とは、小型で刃渡りの短いナイフのことです。中国大陸から朝鮮半島を経て、弥生時代に日本へ伝わりました。古墳時代にも使われ、古墳では亡くなった人と一緒に副葬品として埋められました。
昨年、國學院大學博物館により、仁徳天皇陵古墳の副葬品と伝わる刀子などが新たに確認されました。仁徳天皇陵古墳では、明治5(1872)年に前方部南斜面で石室と石棺が見つかっており、絵図が残されています。
今回発見された副葬品は、その石室・石棺に関連するものと考えられます。
この刀子は、金メッキをした銅板で装飾された鞘(さや)に鉄製の刀身が収められたものです。

仁徳天皇陵古墳の副葬品の実物としては、現存する唯一の資料です。本資料は、9月7日まで堺市博物館の企画展「堺のたからもん」で初公開しています。

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