くらし 【クローズアップ】「好きなこと」で地域貢献しよう(3)

■無理なく活動 もっと楽しめる
竹内祐人さん
・如是地区福祉委員会(※)
※市社会福祉協議会の活動を実践する、地区ごと(市内37地区)に設置されているボランティア組織
飲食店を経営しながら、地元の福祉活動を行う。本職の経験を生かして高齢者向けの食事会の調理や配膳などを担当。食事会中の交流にも積極的に参加し、楽しいひと時を演出する。趣味は、登山。
〔好きなこと…イベント運営〕×〔地域活動…食事サービス〕

○不安もあったけどやってみた
1人暮らしの高齢者が寂しい思いをしないように、如是公民館で地区福祉委員会が月1回行っている食事サービス。今日のメニューはカレーで、具材の話で盛り上がっています。主に調理を担当する竹内さんは「娘が通う小学校でPTAをしていたときに、地区の福祉委員会の委員長から手伝ってほしいと誘われたのがきっかけです。職業柄、イベント出店の手伝いとか、楽しんでもらっている場にいること自体が好きなんです。地元を良くしたいっていう思いもあって、不安もあったけどやってみようかな」と思ったのだとか。

○おいしかったの一言に達成感
仕事でお客さんと会話する機会が多いという竹内さん。「僕と話して気持ちがすっきりしたと言ってくれたり、楽しんでいる姿を見たりするとすごくやりがいを感じます。この活動でも参加してくれた人が笑顔になったり、帰り際においしかった、ありがとうと言ってもらえたりするとうれしいですし、終わった後に達成感が味わえる。仕事とボランティア活動の共通点ですね」。やりがいを感じながら続けられると活動が楽しくなってきたそうです。

○気負い過ぎず やるなら楽しく
「地元のためならどんどんやっていきたいという思いの一方で、余裕がなかったりプレッシャーに感じたりしてしんどく感じるときもありました。そこで、無理なく活動することを意識するようにしたところ、より楽しめるようになりました」と、本業との時間配分を模索しながら活動している竹内さん。「やるなら楽しくをモットーに、続けていきたいです」。
気負い過ぎず、楽しみながら活動する竹内さんから、ボランティア活動との向き合い方を教わりました。

「この活動をしていると、優しくなれる気がする。ごみが落ちてたら拾おうとか、ちょっとのことだけど、そこには地元を良くするために動ける自分がいると感じます」。

■「好きなことで地域貢献」の始め方を教えてもらいました 始めの一歩は
○地域のイベントに参加してみる
地域のイベントに参加して楽しむことが一番の近道だと思います。親子で参加すると、家とは違う子どもの様子を見られて楽しいですし、次は自分がこの場所を提供する立場になりたい、という気持ちが芽生えてくるかも。ボランティアの種は、実は身近なところに転がっていて、自分から拾いに行く機会はたくさんありますよ。

○「やれるときだけやる」という気持ちでOK
仕事があるから地域の活動に関わることはできないというのではなく、仕事をしているからこそ協力できることはないかな、という考え方に切り替えてみて。少しの手伝いでも立派なボランティア。「楽しいことをやれるときだけやろう」と気軽に参加してみるのがいいですよ。そういう人が増えてくれたらいいなと思います。

○参加してみれば見えてくる
ボランティア活動って、参加してみないと分からない部分がたくさん。それを壁に感じている人は多いです。その壁を破ったら、自分でもできることがたくさん見つかるはず。自治会やPTAなど、地域との関わりを持つと、そこからチャンスが回ってくることもあります。まずは足を踏み入れてみる。きっと見える景色が変わりますよ。

■踏み出してみよう
役に立ちたいという思いは誰にでもあるもの。だからこそ「しっかり貢献しないと」と気負ってしまうのかもしれません。でもボランティアは「できるときに、できることだけ」参加するのもOKです。あなたの「好き」はきっと地域で生かせるはず。まずは一歩、踏み出してみませんか。

○地元のお祭りや集いの場といった地域の活動・地区福祉委員会活動に参加してみたい

問合せ:市社会福祉協議会へ
【電話】674-7497

○子ども食堂や国際交流など関心のあるテーマに沿ったボランティア活動について聞きたい

問合せ:市ボランティア・市民活動センターへ
【電話】661-2202(市社会福祉協議会内)

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問合せ:
地域共生社会推進室【電話】674-7162
市社会福祉協議会【電話】674-7497