- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府貝塚市
- 広報紙名 : 広報かいづか 令和7年12月号
■下痢
下痢には二つのタイプがあります。いわゆる急性型のものと慢性型のものです。
急性型のものは感染性胃腸炎や消化不良を起こした場合で、嘔気・腹痛・発熱を伴うことがあります。これらは治療により数日で治癒することがほとんどです。
慢性型のものは長期間下痢が続くことが多く、場合によっては手術などの治療が必要になることがあります。慢性の下痢には大きく分けて器質的なものと機能的なものがあります。器質的なものの代表は炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病など)と大腸がんです。機能的なものの代表は過敏性腸症候群です。器質的なものは命にかかわることがあるので早期の治療が必要になります。
まず診断の大きな一助となるのは便検査です。これには大腸がん検診を受けることが大いに役立ちます。もし便潜血が陽性であれば大腸の内視鏡検査を受けることをお勧めします。多くの場合これで診断がつくことが多いです。機能的なもの(過敏性腸症候群)はほとんど便潜血検査は陰性で薬でコントロールできます。気になる場合は、かかりつけ医にご相談ください。
問合せ:貝塚市医師会
【電話】072-423-4130
