子育て ともに生きる 子どもたちが学んだ多様性(2)

■市内小学校における取組み
◯東小学校
校内に「ひがしワールドリング」と名付けた掲示を設け、大阪・関西万博の海外パビリオン紹介や大屋根リングを表現しています。
子どもたちは自由に「わかばカード」を手に取り、世界について知ったことや未来への願いを書いて模造紙の掲示物に貼り付けています。掲示には各国のことを調べて学んだことを記入することもできます。また、集会では、日本語指導担当の教員が世界の文化や生き物を紹介することがあり、その学びや感想をカードに書く児童もいます。さらに、平和学習と結びつけて「平和への願い」を書き込む姿も見られます。大屋根リングには「多様でありながらひとつ」という意味が込められており、「ちがうことはゆたかなこと」と感じながら、多様性や共生について考える機会となっています。

◯津田小学校
万博をテーマに学年ごとに特色ある取組みを進めています。1・2年生は運動会で「おどってみよう!せかいのダンス」と題し、マイムマイムなど世界の踊りを披露しました。さらに1970年大阪万博の「世界の国からこんにちは」に合わせたダンスもあり、最後は保護者や来賓も一緒に踊って交流を深めました。6月に予定していた万博校外学習は荒天で中止となりましたが、縦割り班で給食を食べる「ハッピーランチ」を行い、6年生が万博クイズを出して盛り上がりました。教室でバーチャル万博を視聴したクラスもありました。
6年生は英語で漫才を披露する「EMO-1グランプリ」に挑戦し、校内審査を通過したグループが全校の前で発表し、府内予選を通過した代表者が夏休みに万博会場で披露しました。2学期の学習発表会では3年生がテーマソング「この地球の続きを」を合唱し、ミャクミャクをモチーフにした飾りで会場を沸かせました。万博を通して、子どもたちは多様な文化に触れ、主体的に学びを深めています。

◯南小学校
今年度「国際理解・多文化共生」をテーマに総合的な学習を進めています。ねらいは、国への理解を深める学びを通して「共に生きる」ことを考え、将来の共生社会につながる力を育てることです。
4月にテーマを発表し、6月の運動会では「この地球の続きを」のダンスを披露し、万博への意識を高めました。その後、一人2カ国を調べて国旗を描き、万国旗として廊下に掲示しました。
9月に行った万博での校外学習では、スタンプラリーや「いただき隊」と名付けた活動を行いました。「いただき隊」は、互いの文化を取り入れて新しいものを生み出すという思いを込めたもので、子どもたちはパビリオンのクルーにインタビューし、様々な国の魅力を発見しました。学習を重ねる中で、文化のちがう人が安心して過ごせるように、自分たちに何ができるかを考える姿が見られるようになりました。今後はコリアタウンでの校外学習や留学生との交流を通して、さらに学びを深めます。

問合せ先:学校教育課
【電話】072-433-7108