- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府八尾市
- 広報紙名 : やお市政だより 令和7年7月号
■こどもの起立性調節障害
起立性調節障害は、体内のホルモンバランスの変化や身体の急激な成長、心理的ストレスなどにより、成長が著しい思春期に起こりやすい病気です。
自律神経の働きや調節がうまくいかないため、血圧や心拍数など循環器系に不調をきたして、起立時に頭痛やめまい、倦怠感などが起こります。午前中に症状が強く、午後になると回復することが多いです。水分摂取不足や活動が低下すると血液循環が悪くなり、さらに症状が悪化してしまいます。まずは、水分や塩分をとり、足を動かすなど、食事運動療法が推奨されます。それでも改善しない場合は薬を使いますが、成長に伴って起こる病気ですので、治るまでには数年かかることも多いです。
また、心理的ストレスも影響しやすいので、本人の状態を理解することが大切です。登校が困難になっている場合などは、無理せず本人のペースで接してあげるのがよいでしょう。
医師会ホームページアドレス【HP】https://www.yao.osaka.med.or.jp