くらし Re:Settsu 景観を未来へ

10月4日は「都市景観の日」。景観は街の「顔」として私たちの暮らしに潤いや安らぎを与えます。美しい街並みを次世代へ引き継ぐため、一緒に未来の街を育てましょう!

◆景観は私たちを豊かにする街の「顔」
都市景観とは、道路、建物などの構造物のみならず、人々の営みが調和して見える姿のことです。良好な景観は、私たちの生活を豊かにし、街の魅力と価値を高め、地域経済の活性化にもつながります。また、新たな人を呼び込み、地域活力を生み出す重要な資産として機能します。
景観は、時間と共に変化するため、継続的に守り育てていく必要があります。そのためには市だけではなく、市民の皆さんの協力が欠かせません。

◆私たちにもできる景観づくり
例えば、次のような取り組みが街の景観向上につながります。
・街をきれいに保つ…ごみは指定された場所に捨てるルールを守りましょう。地域の清掃活動に参加してみるのもおすすめです。
・緑を増やす…家の庭やベランダに花や植物を飾ってみましょう。地域の緑化活動に参加して、街にもっと緑を増やしてみませんか?
これらの積み重ねが街の景観を変えていきます。一緒に「未来の景観」を育てていきましょう。

◆千里丘駅西地区再開発事業 新しい街が始動
千里丘駅西地区再開発事業は、「みんなが安全で快適に暮らせるまちづくり」を目指す、市が重点的に進めているプロジェクトです。ここでは、景観に配慮した取り組みを行っています。
・無電柱化…駅前広場やシンボルロードは電柱や電線の地中化により、美しい街並みを実現。防災機能も向上します。
・ランドスケープデザインの導入…同地区の景観形成基準の基本方針である「賑わいや緑が感じられるとともに、周辺環境や地域特性に配慮した質の高い景観」を目指し、建築敷地と駅前広場や道路などに一体的な植栽を計画しています。

◆ランドスケープコンセプトは「千里の丘森の記憶」
同地区のランドスケープデザインは、「かつて千里丘陵に広がっていた森を思い起こすような、原風景に見立てた環境を創出し、当地区に関わる全ての方に潤いと安らぎを与える」というコンセプトを掲げています。
駅前緑地を「里山の風景」、駅前広場を「水辺の風景」、交差点部を「森と市街地の架け橋となる広場(クスノキ広場・カエデ広場)」などのように、各エリアをさまざまな原風景に見立て、地区全体を一体的に計画しています。例えば「クスノキ広場」には、市の木であるクスノキをシンボルツリーとして配置します。さらに、まちのシンボル・賑わいの中心となる広場を計画しています。

◆再開発事業の進捗状況
2街区では商業業務施設「ブライトステラ摂津千里丘ノース」が完成し、新しい街並みが形成されています。1街区は、建物の躯体工事中です。
JR千里丘駅と建設中の再開発ビル2階をつなぐ自由通路の橋脚工事も進んでおり、完成すると雨に濡れない快適な通行が可能になります。今後、駅前広場や道路工事にも取り掛かり、新たな都市景観の形成に向けて着実に進めていきます。
※再開発事業は、市HP(下記QR)でも紹介中です
※QRコードは本紙をご覧ください

◆未来の景観づくり
景観は、再開発事業のような大規模な建設事業だけが創るものではありません。「家の周りを掃除する」「窓辺を花で飾る」といったことも景観づくりの一つです。
未来の景観を創るのは私たち一人ひとり。「街並みをよくしたい!」と思うこと、それはすでに景観づくりに参加していることなのです。
できそうなこと、やってみたいことがあれば、ぜひ取り組んでみましょう。

問い合わせ:都市計画課
【電話】06-6383-1405