くらし クローズアップ豊岡(26)ー5月 とよおか生きもの歳時記〜カエルの合唱〜ー

皆さんに豊岡の自然を身近に感じてもらうため、豊岡らしい季節の言葉を紹介します。

■田んぼからにぎやかなカエルの声が聞こえてきます
5月になると、田んぼから聞こえるカエルの声。繁殖期を迎えたオスがメスにアピールするために、そして声が重ならないように少しずらして鳴くので合唱のように聞こえます。

◇鳴き声の特徴
一番の大合唱はアマガエルです。「ゲコゲコゲコ」とあちらこちらで鳴いています。よく聞くとその中に「ゲゲゲ、グググッ」とトノサマガエルの声が聞こえます。それらの声が落ち着いて、夏になると「ゲッ、ゲッ」とヌマガエル。他にも山際近くの環境のいい棚田では、3月終わりから4月初めにかけて「カラカラ」とシュレーゲルアオガエルの大合唱が聞こえます。
野太い声で「ウォーンウォーン」と鳴くのは特定外来生物のウシガエル。ため池のようなちょっと深い池にいます。最近は鳴き声を聞くことが少なくなっているように思います。
そうそう、鳴くのはオスばかりではありません。トノサマガエルでは産卵を終えたメスほどよく鳴いて、オスにプロポーズされないようにしているそうです。

◇よく出会うカエル
・アマガエル…鼻先から目の後ろにかけての黒いラインが特徴
・トノサマガエル…背中真ん中のラインが特徴
※詳細は本紙をご覧ください。

写真・文:NPO法人コウノトリ市民研究所 村田美津子