- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県豊岡市
- 広報紙名 : 広報とよおか 2025年6月号
■多様性を受け入れ、支え合うまちに
外国人市民が増えています。このまちの一員として共に暮らし、地域を活性化していく市民としてお互いの理解を深めるため、外国人市民の皆さんの豊岡での暮らしなどをシリーズで紹介しています。
◆vol17 ニュー・ギック・シンユさん〔タイ出身〕
▽豊岡市の皆さん!SAWADEE KRAB(サワディー クラブ)(こんにちは)
日本に来ることが決まったとき「子どもにとって一番良い環境とは何か」ということを考えました。日本の治安の良さや教育環境、豊かな自然と地域社会のつながりは、子どもの成長にとってとても魅力的です。そして、僕たち親にとっても、異なる文化を経験し、視野を広げる大きなチャンスでした。
妻はタイで、外国人に対してタイ語と英語を教えてきました。彼女は言葉だけでなく文化や気持ちの通じ合いを大切にする、熱心な先生です。日本に来てからも「日本語をしっかり学んで、周りの人たちと交流し、言語と文化の架け橋になりたい」と語っています。その姿勢に、僕はいつも刺激を受けています。
▽温かいサポートに感謝し、地域の一員として歩む
豊岡市での生活は、想像していた以上に心地よく、地域の皆さんのあたたかいサポートに日々感謝しています。職場の同僚も親切で、外国人の僕にも分かりやすく丁寧に教えてくれます。
僕たちはこの町で、ただ暮らすだけでなく、地域社会の一員としても貢献したいと考えています。例えば、簡単なタイ料理の紹介や、タイ語のあいさつ、伝統的な行事の話などを通じて、日本の皆さんにもタイの魅力を知ってもらえたらうれしいです。将来は、妻の語学教育の経験を生かして、日本やタイに興味のある方に向けて、タイ語や英語を教える機会を作りたいです。タイと日本という遠く離れた二つの国が、言葉や文化を超えてつながる、そんな未来を信じて、これからも前向きに歩んでいきたいと思います。
最後に、温かく迎えてくれた豊岡市の皆さんに、心から感謝申しあげます。今後とも、よろしくお願いします。
(インタビュー:NPO法人にほんご豊岡あいうえお)
問合せ:多様性推進・ジェンダーギャップ対策課
【電話】23-0341