- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県加古川市
- 広報紙名 : 広報かこがわ 令和8年1月号
■寄り道できるまちで思い出をつくる
長濱:私の大学でも加古川出身の学生が多いんですが、大阪や神戸とは違う、加古川のキャラクターを感じます。すごく元気で、でもちゃんと真面目にやる二面性があります。「かこがわっこ」とでもいいましょうか。でも潜在的に少し遠慮がちなのでしょう。社会実験は「かこがわっこ」たちの背中を押すにはとてもいいタイミングだったと思います。彼らが笑って自由に活動している、そんな実験になったのではないでしょうか。
大塚:初めてストリートファニチャーが置かれた時、学校帰りに集まって楽しそうにしている学生たちを見ました。私も保育園帰りにママさんたちと集まって話をする時間ができました。交流の場が一つ増え、生活に潤いが生まれました。
石井:ボランティアをして感じたのは、普段は高校生同士や保護者同士のような同じコミュニティの中でしか話さないけれど、さまざまな世代が交わると場が活性化するということでした。
議長:石井さんや大塚さんのように市民の皆さんが生き生きと活動している様子を見ていると、多くの人が立ち寄ったり関わったりできるような場所の必要性を感じます。
長濱:近年よくいわれる「ウオーカブル」で一番重要なのは「寄り道できること」です。寄り道はぜいたくな時間なんですよね。寄り道できる場所をどうやって作り出すか。これから加古川で作ろうとしているモデルは、現代の再開発の一つの回答になる可能性があるなと思います。
阪口:僕は「昔遊び」や「読み聞かせ」など、小規模のイベントを行っていて、こどもたちに人気なんですよ。イベントを見て「私たちにもできそう、やってみたい」と思う人たちが増え、連鎖していけば「ここに来れば何かしている」というにぎやかな空間になっていくと感じています。
石井:私は商店街を自転車で通っていますが、人通りが増えてにぎやかになったら、自転車を押して歩くと思います。歩きでしか見えない景色があるし、その時に「おはよう」と声をかけてくれる人が、同世代の友だちだけじゃなくなるのかなって考えるとわくわくします。
市長:学生がただ通りすぎるのではなく、寄り道をして思い出に残るような体験をしてほしいですね。加古川に住んでいる実感ってそういうことなのかもしれないですね。
◇社会実験 公共空間の利活用
通常は一般利用が制限されている駅周辺の公共空間で、飲食店が並ぶイベントやこどもが参加できるイベントなどを開催。公共空間を活用することで生まれる可能性や課題などを把握するため、令和4年度から行っている。
