- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県加古川市
- 広報紙名 : 広報かこがわ 令和7年2月号
■interview ベテラン里親さんに聞きました
◇こどもが好き社会貢献もしたい!
養育里親 谷口 理恵子さん
Q里親を続ける理由は?
親と離れて生活しないといけない子がまだまだいるのが現実。里親は大変な部分もありますが、一人でも多くの子を支えたいんです。
Qうれしかったエピソードは?
長年交流を続けたきょうだいがいました。時間を重ねるにつれて信頼関係ができ、こどもが親との関係を客観的に見られるようになっていく姿に成長を感じました。親元に帰れたこどもたちの笑顔が、これからも続くことを願います。
◇こどもの自立を一番に考える
さまざまな年代・期間の受け入れをしています。今は高校生の男の子3人と一緒に暮らしています。一人一人性格も育った環境も違い、幼少期から育てるのとは違うので、分かり合えない部分もあります。叱ったり、私の意見をしっかり伝えることはありますが、今だけを見てこどものことを決めつけないようにしています。こどもが失敗しても、「やっちゃったわね」くらいで受け入れてあげることが大切。自立前なので、今後の将来を見据えて向き合っています。
◇大切な思い出がこどもの自信に
こどもたちは親にしてもらった小さな思い出を大切に、心の支えにして生きています。ほんの少しの時間でも「信頼ができる」「大切にされている」と感じられれば、自尊心や自信にもつながり、前に進めます。また、自分の意見を聞いてもらえると分かれば話すようになる子もいるし、相手の意見も聞けるようになります。私はこどもたちが愛を実感できるように接したいと思っています。
里子の後ろ姿:進学・就職などそれぞれの将来を考える
庭のキックスケーター:幼い里子がよく遊んでいた
さまざまなサイズの靴が置かれてきた玄関
■これも知っておきたい 里親豆知識
◇市の制度 子育て家庭ショートステイ
病気、看護、出張などで養育が一時的に困難なこどもを、里親が迎え入れます。
◇県の制度 週末・季節里親制度
月に1、2回週末だけ受け入れる週末里親や、夏休みや年末年始などに数日間受け入れ
る季節里親があります。
◇県の制度 経済的な支援
里親にはこどもの生活費や教育費、医療費などが支給されます。養育里親と専門里親には里親手当が支給されます。
■悩んだら相談はできる?
◇里親の会
里親が集まり、話や相談をしながら思いを共有することができます。
◇里親支援専門相談員
里親への支援を行うソーシャルワーカーです。里親への研修や、こどもを受け入れた家庭への訪問・電話相談などをしています。
■里親をもっと知りたくなったら
◇パネル展示
里親制度や体験談などを紹介します。
日時:2月10日(月)~25日(火)
場所:市役所市民ロビー
◇里親制度説明会・相談会
県中央こども家庭センター職員と里親支援専門相談員、活躍中の里親がさまざまな疑問に答えます。
日時:2月10日(月)午前10時~午後1時、25日(火)午後1時30分~午後4時
場所:市役所市民ロビー
■里親を子育て支援の一つに
近年、子育てで行き詰まった時に周りに頼ることが難しくなっています。地域や社会全体で、こどもも親も支えていきたい。その一つとして里親制度があります。私たちは「この子にとって何が一番良いか」という思いで取り組んでいます。こどもも里親も環境や状況はさまざま。たくさんの里親の協力が受け入れの幅を広げてくれます。ぜひ、こどもたちを支えるパートナーとして、里親制度にご協力ください。
県中央こども家庭センター 木下所長
問い合わせ:
里親制度…県中央こども家庭センター【電話】078-923-9966
くわしくはこちら(※本紙参照)
子育て家庭ショートステイ…家庭支援課【電話】427-9293
くわしくはこちら(※本紙参照)